酒精雑記

飲む日も飲まない日も

マツダ初勝利

昨日の酒量 ヱビス350×1

小笠原が2失点で先行されたが何とか追いつき、延長10回表にまさかの京田のソロで勝ち越し。その裏にロドリゲスではなく祖父江が出てきた時点で終わったと思ったファンは多かったはずだが、あっさり押さえて今季のマツダ初勝利を達成した。三者連続空振り三振に切ってとった藤嶋を筆頭に、リリーフの敢闘が呼び込んだ勝利と言えよう。

なんとか明日まで首の皮が一応つながった状態となった。ここで谷間の阿知羅という巡り合わせだが、意地を見せてほしい。

 

 

 

爽やかなまでの完敗

昨日の酒量 休肝

6連勝で3位広島との直接対決に乗り込んだマツダスタジアムでの初戦は0-3の完敗に終わった。このブログでは再三にわたって5割以下でCSに出場を目指す無粋さに触れてはきたものの、今季最後のヤマ場であり、ファンの務めとして試合開始から試合終了まで試合をラジオ観戦した。

梅津が大器を予感させる堂々のピッチングを見せたようだが、西川の1発で先制され、攻撃陣は3併殺と大瀬良の前にこれまで同様完全に沈黙となった。最後に小園の4号2ランで息の根を止められたのは、ルーキー根尾の一挙手一投足に気を揉み続けたファンの今シーズンの終焉の迎え方として、ある意味誠にふさわしいものであった。守っても西川・小園らがファインプレーを連発。今日は広島の日であって、今季も中日のシーズンではなかったということなのだろう。

敗者とはなったが、梅津の好投や阿部のファインプレーなどで大変に引き締まった爽やかな好試合であったことは、ラジオ中継のテンポの良さからも十分に感じることができた。今季のチームにとってはほぼとどめを刺された痛い1敗であるが、来季を見据えた場合、大瀬良にひねられ、小園に打ち砕かれた悔しさは、若い選手たちの胸に深く刻まれたはずだ。根尾も今日はファームで長打を放った。初年度はどう比較しても小園に完敗であったし、来季の小園も存分に怪物ぶりを発揮するであろうが、根尾の打球を飛ばす技術にはこれに匹敵するものがあると信じている。

そんな来季を想像しながら、引き続き明日と明後日の闘いを静かに見届けようと思う。

 

『神戸・続神戸』

昨日の酒量 ヱビス350×1、白ワインボトル2/3

鱧天で酒が進んだ。

西東三鬼が戦時・戦後の生活を描いたエッセイ(私小説?)を読了した。そもそも俳句には疎いし、三鬼の人となりなどについても全く予備知識がなかったが、新聞の書評が目にとまったので買ってみたという書籍である。

今の倫理観と照らし合わせるとさすがにどうかと思うところもあるが(東京に残された三鬼の正妻があまりに気の毒だ)、死と隣り合わせの生活の中から滲み出る三鬼の文体のユーモアと、それを支える孤高の精神がとても良い。登場する人物がいずれも魅力的であるところも良い。人は逞しい存在であり、そしてはかない存在であるということが、そうした登場人物の姿を借りてさらりと表現されている。巻末の森見登美彦の解説も秀逸で、読んで感じたことが一回り昇華された形で表現されていた。

本作については映画にしたいという話もあったということが『続神戸』の中で明かされているが、その後実際にNHKが1977年の「人間模様」枠でドラマ化しているとのこと。タイトルは『冬の桃』。脚本は早坂暁、演出は深町幸男他、主演は小林桂樹三田佳子で、西村晃大竹しのぶ笠智衆も出ているという豪華版だったようだ。NHKオンデマンドを探してみたが収載されておらず、大変に残念である。

 

『マダム・イン・ニューヨーク』

昨日の酒量 プレミアムモルツ350×1、香の森ジンリッキー×1

原題は『English Vinglish』。珍しく邦題がナイスな海外映画であった。筋書きは王道で、ひねりがないといえばないのだが、マダムの心理が丁寧に描かれていて良い。NY語学学校の面々も愉快で楽しくて良い。英語に不自由な日本人としてはなかなか身につまされる映画でもあるが、その分マダムの戸惑いに心から共感できるので、やや長尺の映画ではあったが、飽きることはなかった。インド映画お得意の踊りのシーンは出てこないのかなと思ったら、最後の最後に、監督が我慢しきれずとうとう入れてしまったという感じで大団円ダンスが始まるのも楽しい。

なんと言ってもマダムのかわいらしさが、この映画を大きく支える屋台骨となっているが、この時点で彼女が御年50歳だったということを視聴後に知って絶句した。インド恐るべし。しかも昨年ドバイで催行された親族の結婚式に出席した先のホテルの浴室で物故されたということを知り、人の運命の数奇さに複雑な気分となった。合掌。

 このマダムが丹精込めて作るラドゥというお菓子が美味しそうなのだが、代表的なレシピを見ると、ひよこ豆の粉に大量のギーとこれまた大量の砂糖を入れるとのこと。酒飲みにはちとつらそうだ。

さて、邦画ではあまり印象に残らないのだが、洋画ではパーティーや集会でのスピーチシーンが映画最大のヤマとされるものが少なくないように思う(特にハリウッドもので多いか?)。世でそのように呼ばれているかどうかは知らないが、個人的にはこれらを「スピーチ映画」というジャンルに分類している。そもそも映画で伝えたいことは画で示すべきで、テーマとなる内容を主人公に言葉で丸々しゃべらせてしまうというのは何とも興醒めである。そのため「スピーチ映画」の評価はどうしても辛めとなりがちなのだが、本作は外国語によるスピーチそのものがテーマの映画なので、結婚式のヤマ場のシーンも抵抗なく観ることができた。

人の自尊心というとても大切なテーマを盛り込みながら、軽やかな映画にまとめきった監督の手腕に拍手を送りたい。

 

 

 

 

CS可能性の誘惑とその副作用

昨日の酒量 ヱビス350×1

対巨人3連勝の後は、首位猛追中のDeNA相手に投打の噛み合った2連勝で、柳も10勝に到達した。マツダ広島3連戦までこの勢いが続けばひょっとしてひょっとすると、という気をもたせるような展開となったが、現実には相当に厳しいであろう。広島は今日もビハインドで9回に突入しており、1ゲーム分差が詰まって4ゲーム差となりそうだ。広島は65勝で残り12試合、中日は59勝で残り17試合。広島が下降線を辿ってくれたとしても、70勝までは積み上げてくるだろう。広島の方が引き分けが1つ多いので、中日71勝が希望的観測を加味した上でのCS出場ラインであり、残り試合を12勝5敗で切り抜ける必要がある。連勝の反動がある程度出ることも想定されるので、やはりかなり厳しい状況だ。しかしチームとしては、いよいよ育成に向けた切り替えをすることも難しいシチュエーションとなっている。

問題は、消化試合が最後の4-5試合しかないと予想される点であろう。根尾や髙松、滝野といった若手のお試し期間としてはあまりに短すぎる。彼らが本当にピリピリした1軍の試合を体験できないままオフシーズンに入るのはあまりにもったいない。1軍レギュラー陣がここにきて盤石の構えとなっているのはいいことなのだが、来季に向けた布石を打つ隙間がないというのは何とも皮肉な状況である。

来季こそ、チームの勝ちを素直に喜べるポジションを、シーズン終盤までキープしてもらいたいものだ。

 

 

もっと機会を!

昨日の酒量 ヱビス500×1、赤ワイングラス1、白ワイングラス1、ラフロイグソーダ×1

巨人相手の3連勝。山本拓好投、石垣初打点。若い力の活躍はまぶしい限りだが、いよいよ終盤を迎え、広島が落ちてきてはいるがCSは非現実的な目標である。ここに来て福田が絶好調だが、できるんだったら前半戦から通しでこうした活躍をしてほしかったという思いが先に立ち、なんだか喜べない。今日も石垣はベンチスタートだ。もっと打席を与えてほしいし、守備にもつかせてほしい。CSの可能性が消滅するまでそうした起用をしないというのでは、来季への準備が間に合わないのではないか?

映画『寝ても覚めても』

昨日の酒量 休肝

ちょっと前に出張に出た際の帰路の車中でこの映画を観た。昔の彼氏にそっくりな男性にかっとんだアプローチをかけつづけるコメディタッチの映画を想像していた(『勝手にふるえてろ』的な)ので、じっとりした情念の重さにたじろいだ。

まさかの震災映画でもあったが、新設された堤防前で男と別れて閖上仮設住宅で保護を求めるというシーンが、この映画の筋立ての中で上手く生かされていたかというと、いささかの疑問が残る。元彼の友達のALS罹患のエピソードもしかり。このあたりは原作側の問題なのだろうか?

仲本工事のクレジットを先に見ていたはずなのだが、不覚にも閖上おじさんの正体には最後まで気付くことができなかった。

 

8月の酒量

昨日の酒量 休肝

比較的仕事を早く上がることができたこともあり、食後に読書しながら猛烈にジンリッキーが飲みたくなったが、炭酸レモン割で乾きをしのいで休肝日をキープした。

さて8月の酒量集計。

++ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★(20日
+  ★★★★★★★(7日)
-  ★★★★(4日)

夏休みなのでチート期間となるのもやむなし、か・・・。

 

 

 

根尾同点2塁打

 


昨日の酒量 インドの青鬼350×1、スパークリングロゼ1/2本、日本酒1合

ファーム広島戦をナゴヤ球場3塁側スタンドから観戦。名鉄乗車前に昼食とアルコールを仕込むのに少々時間を要したのでプレーボールには間に合わなかったが、1回裏の攻撃には間に合った。

伊藤康出塁後の根尾の打席は、右中間フェンス上部の延長ネットを直撃するツーベース。飛ばす才能を持つ選手であることを肉眼で確認できたのはラッキーだった。

この日はルーキー髙松・滝野もヒットを放ち、支配下1年目の渡辺もマルチヒットを記録。若手の躍動感を肌身で感じることができた楽しい一日となった。シーズン中に彼らをナゴヤ球場で間近に見ることができる機会は、もうそれほど多くないはずだ。

ナゴヤ球場では3塁側スタンドの目の前にブルペンがあるため、ファンは投球を目の前で見ることができる。先発松葉は2回5被安打1失点と冴えない投球であったが、2番手阿知羅が5回を無失点に抑える好投を見せ、1軍再昇格が楽しみとなった。残念ながらこの日は高卒ルーキー垣越の登板機会はなかったが、門倉コーチと並んでも見劣りしないがっしりした体躯を生かして1軍で好投する日はそう遠くないはずだ。

ブルペンに田島や鈴木博が登場すると、お前はこんなところで投げとってはあかんだろ~という、辛辣な中にも愛情の籠もったヤジが飛び交った。そんなヒロシの投球は依然安定さを欠いており奪三振なしの1失点。木下雄が3人でさくっと9回を締めたせいもあって、ふがいなさが目立ってしまった。

やじられる選手も大変だが、炎天下で連日声を掛け続けるコアなファンも大変だ。その思いに応える活躍を期待したい。

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