酒精雑記

飲む日も飲まない日も

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『五年の梅』読了

昨日の酒量 ヱビス350×1 引き続き「蟹」「五年の梅」を読み、本作品集を読了した。 5編の中では「蟹」が一番好みである。3度目の嫁ぎ先で初対面の夫と蟹を食べるシーンから始まるストーリーは、夫が妻の窮地を救いに来たシーンで終わる。なぜ妻の秘密を知…

「小田原鰹」

昨日の酒量 千代むすび強力60×半合 『五年の梅』収載の3番目の短編。極貧の中を育った男の歪んだ偏狭な世界にも、何かのきっかけがあれば唐突に拡がり始めて静かな豊穣を迎えることもあるという、悲しくも優しいエピソードに、作者の現代小説と同一の流れの…

「行き道」

昨日の酒量 ヱビス350×1 ひきつづき『五年の梅』。2編目の「行き道」も、市井の人が自身の心の歪みと向き合う話。浅草と本所を隔てる隅田川に、男女の心の距離、そしてあったはずの人生と現実との距離感を象徴させている。 夫への愛が尽きた女は、脳卒中で…

『深海の使者』読了

昨日の酒量 ヱビス350×1 『深海の使者』を読み終えた。ドイツ降伏時にUボートに同乗していた日本人士官(といっても本来は技術者)の悲劇や、日本降伏後の各潜水艦の廃棄に至る経過などが大変興味深い。ヒトラー暗殺未遂のエピソードからも、戦争を始めるこ…

キャンプイン直前

昨日の酒量 ビールグラス×1、蓬莱泉別撰他冷酒×2、ワイン×3 根尾の右ふくらはぎ肉離れは心配だが、2軍スタートでじっくり体を作れるならその方がよいだろう。 山崎武司の推奨するスタメンは、現在の見込みでは妥当なところか。ただあまりに層が薄すぎる。福…

同盟選択のあやまり

昨日の酒量 ヱビス350×2、水神人肌燗1合 引き続き『深海の使者』。 空路での日独連絡方法模索のエピソードは、まさに『ベルリン飛行指令』を地で行く話だが、史実では南回りの無着陸(シンガポール=ロードス島)を試みて失敗に終わっていたとは知らなかった…

鹿児島弁

昨日の酒量 ヱビス350×1、キンミヤレモンハイ×1 引き続き『深海の使者』。ドイツから寄贈されるUボートで日本高官が帰国する際の国際電話傍受対策の話が興味深い。 暗号代わりに何と鹿児島弁で早口でしゃべることにしたというものだが、これを傍受して内容を…

閉所の恐怖感

昨日の酒量 休肝日 一覧した際の見やすさを重視して、酒量を頭に書いてみることにした。 さて『深海の使者』を1/3ほど読んだ。第2次大戦中に潜水艦による喜望峰を回ってのドイツ往復を果たした関係者の戦記物で、中にはイタリア軍による欧日空路往還の話もあ…

Teams無料版の使い勝手

サイボウズliveからの引っ越し先として、マイクロソフトのTeams無料版を使い始めて数ヶ月が経過した。代替サービスとして十分使えている。無料なのに、Slackのようにコメント数の制約がないのは大変素晴らしい。 もっとも、いかにもマイクロソフトらしいとい…

サイボウズliveのお引っ越し

まとまった隙間時間(?)があったので、サイボウズliveからのデータ吸い上げ作業をチマチマと行い、これまで作成した多数のグループのうち8割方までデータ保全を完了した。 非公開掲示板としての使用がメインだったので、 ①掲示板を開いて、テキスト表示し…

『乙嫁語り』10巻・11巻読了

しばらく油断していたら単行本が2冊追加となっていたので、Kindleで購入。 スミス君の設定をすっかり忘れていたので、1巻まで戻って復習した。『「中東」の世界史』を読んだばかりでもあったので、あらためて地図を取り出してアンカラとカスピ海沿岸地域の…

『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』

原題は ” 5 flights up”。階段5つ分上ということなので、モーガン・フリーマン&ダイアン・キートン夫妻は6階に住んでいたということのようだ。そこに暮らし続けるのは確かに無理がある。 この映画が作られた当時のブルックリンは住宅価格の高騰で、実際に…

『小さな男*静かな声』読了

残念ながら最後まで小さな男を好きになれないままであった。 新しい世界が広がったのは彼にとって良いことだったならいいなと思うが、それまでの20年の小さな積み重ねを捨ててしまったように思えるのは、何とも読後感を微妙なものとしているように思う。風と…

後悔はしない

とあるお屋敷脇を通りかかったとき、はしごに乗って植木にハサミを入れていた職人さんが 「あ、切っちゃった!」 と一言。 字面では表現しにくいが、後悔の念は一片たりとも含まれていないすがすがしい語り口だったので、回りにいた仲間も大笑い。 通行人と…

なかばにしてなお

引き続き『小さな男*静かな声』を読み進む。 「静かな声」の新番組がスタートするところまで来たが、うーん、なんとなくストーリーに入り込めない自分がいる。本作では明記されていないものの、例によって下高井戸周辺が舞台のはずで、地域的にも馴染みやす…

『脊梁山脈』読了

『脊梁山脈』を読み終えた。終戦・復員から昭和40年ころまでを舞台とした物語で、『ロゴスの市』などの続く作品群と比較すると、読後感としては少し散らかった印象を受けた。 人生に真摯に向き合うタイプであるはずの主人公によるヒロイン2名の扱いには、ど…

M165さんとの別れ

この数年、プラントロニクスのM165(PLT-M165)を購入し、移動中にradikoを聞いたりする場面で愛用してきた。最初は通り過ぎる小学生からジロジロ耳に視線を向けられることもあったが、今や普通の光景となったようで、装着する側もそれほど気負わずに使える…

『スタンド・バイ・ミー』

『スタンド・バイ・ミー』を観た。映画自体は初めて。挿入歌すべてに聞き覚えがあるので、多分サントラをもっていたのだと思うが、いつどこで買ってその後どうしたのかを全く思い出せない… 同じモチーフを扱った映画や小説は少なくない。同じく少年が「線」…

遊撃レギュラー争い

年明けのドラゴンズの自主トレの様子をTVで少し見た。京田と根尾の挨拶シーンはなかなか興味深かった。 京田の元旦の始動の様子も紹介されていたが、トスバッティングレベルで見た限りで、なんだか根尾のスイングの方がシャープで何とも打ちそうな感じに見…

『15時17分、パリ行き』

『ボヘミアン・ラプソディ』で実話と映画の関係について考えてまもない時点で『15時17分、パリ行き』を観た。 実話映画を本人が演じるという作品として新聞の映画評で紹介されていたことを、アムスから列車に乗り込むシーンでようやく思い出した。視聴後に撃…

月の夜

『脊梁山脈』冒頭章を読み進む。 戦後モノであることは承知していたが、『卵をめぐる祖父の戦争』『マイケル・K』に続いて、またも戦時食糧難の話から始まる物語であった。 ただ、こちらは戦争が終わっていることもあり、厳しいながらも「月の夜」という風…

観てないようで観てた

Amazonプライムに追加されていたので『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を視聴。かつて『序』だけは映画館(バルト9だったか)で観た記憶があるが、続きは観ないままになっていたので、たまたま出来た隙間時間のひまつぶしで見始めた。 ・・・で、最後の最後…

『「中東」の世界史』読了

『「中東」の世界史』を読了。 イラクの成り立ちがオスマン帝国中の3州(モスル・バグダード・バスラ)をまとめただけであるとか、『カサブランカ』が戦意高揚映画であったとか、ああそうだったのかという話がたくさんあった。毎章の冒頭で日本との関連性に…

瓶の山

ひきつづきゴミの話。正月明け最初の不燃ゴミ?資源ゴミ?の日の様子もなかなか壮観。みんな飲んでるなあ。 民間の空き缶回収部隊のみなさんも大収穫のようで、自転車走行の様子はプチ雑伎団状態。これまた壮観。 昨日の酒量 休肝日。某ノンアルコールビール…

福袋

今年初めての本格的なゴミ出しの日。それぞれの家の前には、普段より多めの袋が並んでいる。 その中に、あるお宅の前に、ぽつんと1つだけ大きな福袋が鎮座していた。外袋の再利用とはいえ、なかなか大胆だ。正月明けらしい風情ではあるが。 昨日の酒量 ちよ…

無題

昨日の酒量 ヱビス350×1、オールドトム×1

Excelが落ちる件(KB4461627)

昨年末にけっこう時間をかけて作ったExcelの資料を開こうとすると、Excel上で一瞬ファイルが立ち上がったとおもったら、Excel自体が落ちるという症状が出た。 このファイルが破損してしまったか?と思ってググると、昨日から全国的に阿鼻叫喚状態であったこ…

南アから中東へ

昨日で『マイケル・K』を読了。 南ア内戦の背景が頭に入っていないので、いまひとつ中身を理解できないままなのかもしれない。巻末の解説で、マイケルがいわゆるカラードの階層の男性という設定であることが文中で明かされていることを知る。 消えたマイケ…

安全第一

昨日は年末に宣言したとおりの月イチの運動の1回目を実行。怪我をしないという最低限の目標も達成できた。夜は少し飲み過ぎた。今日は節制しよう。 昨日の酒量 uncountable

昆虫食

昨年末から積み残しになっていた『マイケル・K』を読み始め、第1部までを読了。 『卵をめぐる祖父の戦争』に続き、期せずして戦争下の飢餓のストーリーを読むことになった。描写としてはこちらの方がより哲学的で、収穫したカボチャを口にするシーンは食の…