酒精雑記

飲む日も飲まない日も

映画備忘

『グラン・トリノ』

昨日の酒量 ヱビス350×1、ボンベイサファイヤソーダ×1 以前から観るリストには挙げていたものの、なんとなく手が出ていなかった『グラン・トリノ』を観た。 作品の細部は素晴らしい出来であり、神父や床屋の造形もgoodである。ただ、世評ほどの感銘を受けな…

「マイノリティ・リポート」

昨日の酒量 休肝日 ディック短編集の冒頭2編を読み終えた。 「マイノリティ・リポート」は映画の原作というよりは原案という位置づけであることがわかった。オリジナルの筋はほとんど踏襲されていないし、決定された未来を人は変えられるか、ということは小…

『マイノリティ・リポート』

昨日の酒量 プレミアムモルツエール500×1/2、ヱビス(350+500)×1/2、オールドグランダッドハイボール×1 坊主頭がすがすがしいトム・クルーズ主演の『マイノリティ・リポート』を観た。多分10年くらい前にDVDで観ているはずだが、木の球コロコロと動画ジェス…

『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』

原題は ” 5 flights up”。階段5つ分上ということなので、モーガン・フリーマン&ダイアン・キートン夫妻は6階に住んでいたということのようだ。そこに暮らし続けるのは確かに無理がある。 この映画が作られた当時のブルックリンは住宅価格の高騰で、実際に…

『スタンド・バイ・ミー』

『スタンド・バイ・ミー』を観た。映画自体は初めて。挿入歌すべてに聞き覚えがあるので、多分サントラをもっていたのだと思うが、いつどこで買ってその後どうしたのかを全く思い出せない… 同じモチーフを扱った映画や小説は少なくない。同じく少年が「線」…

『15時17分、パリ行き』

『ボヘミアン・ラプソディ』で実話と映画の関係について考えてまもない時点で『15時17分、パリ行き』を観た。 実話映画を本人が演じるという作品として新聞の映画評で紹介されていたことを、アムスから列車に乗り込むシーンでようやく思い出した。視聴後に撃…

観てないようで観てた

Amazonプライムに追加されていたので『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を視聴。かつて『序』だけは映画館(バルト9だったか)で観た記憶があるが、続きは観ないままになっていたので、たまたま出来た隙間時間のひまつぶしで見始めた。 ・・・で、最後の最後…

クイーンの勝ち

『アリー/スター誕生』を観る。 うーん、ちょっと期待値が高すぎたか。邦題のイマイチさからもそこはかとない不安を感じてはいたが、結果として誠に残念な的中具合であった。 レディ・ガガはいい。すごくいい。ガガその人を知るための一作として、それだけ…

メタメタ

『カメラを止めるな!』を観る。 メタ映画としての三重構造(エンドロールを入れると四重構造)を上手に生かし切った快作。ゾンビ映画・シネマ映画(?)・家族映画の三重構造としてもよく練られており、とても楽しかった(ゾンビ映画としては意図的にB-く…

火の用心

『ハロルドが笑う その日まで』を観る。 年末のくさくさした気分がないでもない夜に、からっと愉快な北欧コメディで気分直しと思ってチョイスしたのだが、イメージとはかなりちがってた。重いし、考え出すと深い。多分現地語ではかなりシニカルなことを言っ…

実在の証明

クリスマスイブということで『34丁目の奇蹟』(1994版)を観る。予備知識ゼロでの初見。 デパートと新興小売の争いをバックにサンタを名乗る老人を巡る騒動を暖かく描いた一品。モデルはメーシーズとラジオシャックだろうか? サンタが実在するかどうかを争点…

史実とエンタメ

昨日に続いて『ボヘミアン・ラプソディ』の感想をもやもやと考え続けている。 オリジナルメンバー2人が監修に参加し、監督や主演もいろいろあってすげかえになった後の完成形があのシナリオだったとすると、ああした脚色は現にメンバーの希望するところだっ…

実話と映画

『ボヘミアン・ラプソディ』を観る。 フレディがインド系英国人であることすら知らなかったので、冒頭から驚く。見終わって出てきたときには、ドンドンパンをやりたくてしょうがないという中毒性のある映画で、なるほど評判になるわけだと思う。 さて、実話…

『ジャック・ライアン』

数日前にAmazonのドラマシリーズ『ジャック・ライアン』全8話を視聴完了。クランシーもレッドオクトーバーも知らずに試しに見始めたが、ぐんぐんと引き込まれてあっというまの最終話となった。 米国本土がターゲットとなっていく最後の2話分くらいは尻すぼみ…

緑、碧、翠

『シェイプ・オブ・ウォーター』を観た。 ストーリーは、『キングコング』『スプラッシュ』といった古典の王道を踏襲したもので、意外感を求める映画ではないから、これでよいと思う。多種多様なみどり色を丹念に使い分けた上で、赤を差す構成も、劇中で種明…