酒精雑記

飲む日も飲まない日も

書誌備忘

『愛なんて嘘』

1月14日の酒量 ヱビス350×1 1月15日の酒量 ヱビス350×1/2、白ハーフボトル×1/2、日本酒半合 1月16日の酒量 ヱビス350×1 白石一文の短編集を読み終えた。静かに人知れず壊れた男や女が、平穏な日常から不穏な選択を軽やかに決断するところまでが描かれた作品…

『第一阿房列車』

1月2日の酒量 ヱビス350×1、赤ワイングラス×2 1月3日の酒量 生ビール×2、ハイボール×2、赤ワイン×2 1月4日の酒量 シャンパン×2、ビール350×2、ハイボール×3 1月5日の酒量 赤ワイン2/3本、ジンソーダ×1、冷酒1/2合 1月6日の酒量 休肝日 1月7日の酒量 休肝日 1…

『火口のふたり』

2012年秋に発表された白石一文の一作を読む。柄本明の息子の兄貴の方が主演で映画化もされているようだが、原作の主人公のイメージは、もう少し年上で鋭さも欠けた優柔な男ということのようだ。この作品にも手酷い裏切りをする女性が登場するが、『かけがえ…

『太陽の塔』

『ペンギン・ハイウェイ』を見終えたタイミングであったので、書架で目が止まった本作を購入。ファンタジーノベル大賞受賞作であることは知っていたが、これが森見登美彦のデビュー作であることは不覚にも読後に知った。処女作には作家のすべてが詰まってい…

『ほかならぬ人へ』

昨日の酒量 シャンパン1杯、日本酒1.5合 昨夜は恵比寿と品川ではしご酒をしながら、白石一文の表題作を読み切った。 手酷く裏切られた男と手酷く裏切る女がそれぞれ主人公となる中編がカップリングされた1冊で、正直なところ直木賞のイメージとは全く合致し…

『光炎の人』(上・下)

昨日の酒量 ヱビス350×2 なかなかまとめて読む時間がとれなかったが、通勤の往復などの隙間を使いながら木内昇の表題作を1ヶ月弱で読み切った。技術と倫理、歴史と庶民、そして出自と出世といういずれも骨太のテーマを3本しっかりとからめながら、孤独な男…

『カナリアたちの舟』

昨日の酒量 スパークリング1/3本、白ワイングラス×1、赤ワイングラス×1、日本酒半合 高松美咲の連載デビュー作である標題の単行本を少し前に読んだ。 絵柄は大変荒削りであるが、壮大なバックグラウンドを設定した上で、パーソナルな視点からストーリーを展…

『天国大魔境』1~3

昨日の酒量 ヱビス350×1 『それ町』終了後の作者の新機軸には、ファンの間でも大いなる戸惑いを巻き起こしているようで、とりあえずは出ているものを全部読んでみた。ディストピア好きではあるものの、3巻まで有料購読したのだからファンの務めは一応果たし…

『陰謀の日本中世史』

昨日の酒量 ヱビス350×1 かのベストセラー『応仁の乱』の著者による新書を読んだ。新聞のコラムに目を通すことはあったが、この方の書籍を読むのは初めて。 何よりも、鎌倉幕府成立前後の謀殺に次ぐ謀殺の連続の経緯を読むにつれ、真相に関する結論はさてお…

「アンサンク・シンデレラ」1~3

昨日の酒量 休肝日 知人に紹介されて薬剤師マンガを読んでみた。人に対する愛情が感じられる作風が良い。

『幸福な監視国家・中国』

昨日の酒量 休肝日 明日のドラフトを控えて、ついに大本営からも石川一本釣り方針の観測記事が出たようだ。この記事にあるように、もし本当に奥川をあきらめて石川確保に走るのであれば、確実に単独指名できるよう、今日にでも中日球団は石川1位指名を明言し…

『不時着する流星たち』

昨日の酒量 ヱビス350×1.5本 ヱビス0.5本分は、ビールで作るきゅうりの浅漬けの材料に供出した。 6月に文庫化された小川洋子の短編集を読み終えた。早々に購入して前半を読み終えたところで、他の本に浮気してしまい、途中読みのままずっと鞄に入れ続けてい…

『夢中さ、きみに。』

昨日の酒量 休肝日 秋の怠惰な夜長が続き、漫画閲覧がはかどってしまう。 表紙の絵柄が強烈で、試し読み部分だけでは気持ちが止まらず、Kindleで買ってしまった一冊。シンプルでありながら劇画調のこってりした絵面に男子高校生の哀愁が匂い立つ。シュールに…

『スキップとローファー』1・2

昨日の酒量 ヱビス350×1 前日に飲み過ぎたこともあってか、深夜でも目が冴えてしまい、Kindleで肩の凝らないマンガを探して表題作を読んでみた。石川県から野心?を抱いて上京した女子高生が、変人ぶりを素直に発揮しながら東京に馴染んでいく?お話。萌え要…

『なかなか暮れない夏の夕暮れ』

昨日の酒量 uncountable 昨夜はずいぶんと飲んだ。 江國香織の小説を手に取ったのは初めてだと思う。読書にまつわる群像小説というなかなかおもしろい着想の一冊で、10日ほど前に読み終えた。 富豪の末裔である中年姉弟の優雅な生活ぶりが興味深く、彼らを取…

『神戸・続神戸』

昨日の酒量 ヱビス350×1、白ワインボトル2/3 鱧天で酒が進んだ。 西東三鬼が戦時・戦後の生活を描いたエッセイ(私小説?)を読了した。そもそも俳句には疎いし、三鬼の人となりなどについても全く予備知識がなかったが、新聞の書評が目にとまったので買って…

『OUT』(上)・(下)

昨日の酒量 ヱビス350×1本半、モヒート×1、香の森ジンリッキー×1 明日の予告当番は大野雄。山本拓は落とさずに友永が降格となった。残り試合数からしても、友永はこれで来季の構想からは完全に外れたということなのだろう。根尾と伊藤康がそろって右肘を痛め…

『シングル・セル』

昨日の酒量 ヱビス350×1、某地ビール1/2瓶 ファームが長期遠征中のためか、野手の入れ替えがないままの試合が続いており、神宮の結果についての関心が薄れつつあることは否めない。イレブンの中継も1週間お休みということもあって、録画から星陵奥川の全投球…

『星宿海への道』

昨日の酒量 ヱビス350×1/2、軽井沢ビール黒350×1 やはり黒ビールは唐揚げと相性がよいことを確認できた夕食となった。 お盆は仕事をしながらも夕方からは自宅でのんびりできているので、読書が進んで快適だ。数日前に読み終えたのは宮本輝の表題作。中国内陸…

『錦繍』

昨日の酒量 プレミアムモルツエール350×1 福田のグランドスラムで大逆転の報を知り、嬉しくは感じるものの、こんな打棒を驚きとともにではなく、当然のごとく期待できる筒香との違いの大きさをも、また強く感じさせられる試合展開であった。井端のインタビ…

『ものするひと』1~3

一昨日の酒量 uncountable 暑気払いで深夜までハシゴ。さすがに飲み過ぎた。 さて、Amazonが勝手に勧めてきたオカヤイズミの『ものするひと』を一気読みした。冒頭から長嶋有の匂いがするなあと思ったら、あとがきを読むとどうやらお友達ということのようだ。…

押見修造『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』

昨日の酒量 プレミアムモルツ350×1、八海山1合、麒麟山1合、ヱビスエール350×1 映画をきっかけに、原作マンガをAmazon Kindleで購入。映画の脚本が。原作の筋を丁寧に追いながらストーリーを正しく膨らませたものであることが理解できた。映画の方がビターな…

『殺人出産』

昨日の酒量 アサヒスーパードライ500×1、缶角ハイ×1、サッポロ黒ラベル中瓶×1 松坂降板後の神経戦部分のみをTV観戦。耐えているうちに向こうから転がり込んだような勝利で6連勝。これでついに同率3位に到達。ただし周平のケガが痛い。毎年繰り返される夏場の…

『暗渠の宿』

昨日の酒量 ヱビス350×2/3 オールスターファン投票でだれも選出されなかったのは12球団で中日のみ、次点に入ったのも助っ人ビシエドだけという結果は寂しい限りだが、かくいう自分も投票が締め切られていたことに新聞を見て気がついたという体たらく。怠惰な…

『けがれなき酒のへど』

昨日の酒量 ヱビス350×2 今日のファームは石垣がレフト1番で先発。初回の打席は簡単に2球で追い込まれてからの外角低めの逃げる球を空振りして三振と、まだまだ未熟な感はあるが、スイングの思い切りは良い。続く髙松・根尾も凡退したが、髙松はクリーンに左…

『日和山』

昨日の酒量 ヱビス350×1、水神半合 2軍では昨日から石垣・髙松・根尾で攻撃が始まるオーダーが組まれている。9番に滝野が入っているので、4人連続で期待の若手野手を見られるのはとても楽しい。昨日の髙松の内野ゴロバックホームに、今日の根尾のジャンピン…

『俺』

昨日の酒量 ヱビス350×1 引き続き佐伯一麦短編集。高校時代の旧友から突然の電話連絡を受けた際の微妙なやりとりが、老親がおれおれ詐欺被害に遭いそうになったエピソードをからめて描かれている。本作を読んだせいか、卒業前にいろいろあって疎遠となってし…

『青葉木菟』

昨日の酒量 ヱビス350×1 昨日は、球場が広かろうと強打者はスタンドに放り込めることが実証された一戦となった。後学のためにも、山賊らの強振ぶりを石垣に直接見せてやりたかったと心底思う。早期合流はないものだろうか。 昨夜も引き続き佐伯一麦自選短編…

『凍土』『川火』『なめし』

昨日の酒量 ビール中瓶×1/2、赤ワイン1/2本、ヱビス350×1 田島登板前までは経過を速報でフォローしていたが、夕方より所用があり、帰宅後に結果を確認してのけぞった。これが暗黒力か。ただ5四球でも試合を壊さず勝ち投手の権利を得て降板した清水には、引き…

『子供はわかってあげない』上・下

昨日の酒量 ヱビス350×1 オリックスに連勝。井領の活躍が目立つが、京田・加藤の下位コンビでの先制はチーム状態が上げ潮と感じさせる良い展開だ。ただ、広島は停滞気味であるものの、当座の目標である巨人・阪神が交流戦突入後も好調で、勝敗に対する関心を…