酒精雑記

飲む日も飲まない日も

書誌備忘

『映像研には手を出すな!』1~4

昨日の酒量 生ビール×1 個人的にはシーズン前の皮算用で二桁勝利を想定していた笠原は、カテーテルアブレーションを受けて1ヶ月で復帰見込みとのこと。すぐに投げるというわけにはいかないだろうが、シーズン半分くらいは働けるのではないか。交流戦途中から…

『ジャッカルの日』読了

昨日の酒量 生ビール×1、日本酒2合 野球が始まると地下鉄では中継を聞いてしまうので、読書時間がめっきり減ってしまう。『ジャッカルの日』も持ち歩きすぎて文庫本がヨレヨレになってしまったが、先日山井が早々に試合を終わらせてくれたおかげで、まとめて…

渡辺勝初安打

昨日の酒量 ヱビス350×1 降雨の中、吉見の乱調で早々に敗色濃い展開となり、そのまま終戦。西相手ということもあり、接戦で落とすよりはダメージは少なく済んだと考えよう。 渡辺にプロ初安打が出たのはよかった。初盗塁のおまけもついた。このところ結果が…

『トータルリコール』読了

昨日の酒量 休肝日 数日前にようやくディック短編集を読み終えた。電気羊的なハードSFを予想していたが、楽しい想定外であった。 中でも『追憶売ります』がよかった。実のところ、映画については後のカリフォルニア州知事がマツコを脱ぎ捨てるシーンしか思…

『戦艦武蔵』読了

昨日の酒量 ノイリープラットロック(プリマスジン添加)×1、プリマスジン(ベルモットリンスロック)×0.5 「逆マティーニ」レシピをロックで飲んで、その結果としてできあがったベルモットでリンスされた氷にプリマスジンを投入してそのまま飲んでみた。マ…

武蔵の進水

昨日の酒量 ジンフィズ×1、ヱビス350×1.5本 戦艦武蔵が完成してトラックに出向いたところまで読了。武蔵本体の描写以上に、建造を秘匿するための労苦や完成後の進水の困難さが強調されている。ただ、棕櫚のすだれや船台など、実際どんな形のものなのかイメー…

『戦艦武蔵』

昨日の酒量 ヱビス350×1 ディック後半を読み残したまま吉村昭の代表作の1つに手を出す。冒頭から迫真の緊迫感。

『BAR追分』

昨日の酒量 ジンフィズ×1、ボンベイサファイアソーダ×1 久しぶりにシェイカーを使って自分で作ってみたが、微妙にレモンとシュガーシロップが少なかったようで、コシのないぼやけた味となってしまった。フィズは酸っぱく甘くがセオリーであることを再認識。 …

『邂逅の森』読了

昨日の酒量 休肝日 『邂逅の森』を読み終えた。最終章の大熊との孤独な闘いは壮絶だ。小川洋子ワールドとは対局の物語ではあるが、人の生のありようの描き方には通じるところがあるように感じた。 次は『マイノリティ・リポート』。フィリップ・K・ディック…

大雪崩

昨日の酒量 休肝日 引き続き『邂逅の森』。小太郎との縁で再びマタギとして山に入る経過は、それまでの地下の重苦しさからの開放感を伴うので読み応えがある。薬売りの沢田との再会もなかなか愉快だ。 鉱山を離れるきっかけとなった大雪崩は実話に基づくエピ…

鉱山での仁義

昨日の酒量 休肝日 しばし中断していた『邂逅の森』を再度読み始める。物語はマタギ編から鉱山編に突入したようだ。縁あって鉱山まで同行した老人が仁義を切るシーンがなかなか面白い。

『琥珀のまたたき』読了

昨日の酒量 ヱビス500×1、パンペロアニバサリオロック×1、ロイヤルサルートソーダフロート×1 パンペロもロイヤルサルートも、瓶の底に少しだけ残った状態で長らく置きっ放しになっていたものなので、ちょっと風味は落ちていたかも。濃い酒を飲む機会は以前よ…

密やかな世界の綻び

昨日の酒量 休肝日 引き続き『琥珀のまたたき』。琥珀がママときょうだいたちの作り上げた壁の中の密やかな空間に、少しずつ外部からのひび割れが入り込んできた。自転車よろず屋の訪問、ボイラーの死、瑪瑙の外出、ツルハシをなくしたママの嘘、オパールの…

望まぬ救出

昨日の酒量 黒ラベル中瓶×1、越乃寒梅(白)1合 『琥珀のまたたき』をオパールの子供時代が終わったところまで読んだ。 謎ときが少しずつちらりちらりと進んできた。アンバー氏は老人ホーム的施設で「わたし」と仲良く過ごしている。彼はいつの時点かで壁の…

瑪瑙

昨日の酒量 ヱビス350×1(アルコールフリーデーとしようかと思ったが、マグロ納豆アボカドとタラの芽天ぷらに負けた) さて『琥珀のまたたき』の冒頭を読んだ。繊細な世界で生きる子ども達に君臨する母の静かな狂気。小川ワールド全開で、とても良い。本作が…

『五年の梅』読了

昨日の酒量 ヱビス350×1 引き続き「蟹」「五年の梅」を読み、本作品集を読了した。 5編の中では「蟹」が一番好みである。3度目の嫁ぎ先で初対面の夫と蟹を食べるシーンから始まるストーリーは、夫が妻の窮地を救いに来たシーンで終わる。なぜ妻の秘密を知…

「小田原鰹」

昨日の酒量 千代むすび強力60×半合 『五年の梅』収載の3番目の短編。極貧の中を育った男の歪んだ偏狭な世界にも、何かのきっかけがあれば唐突に拡がり始めて静かな豊穣を迎えることもあるという、悲しくも優しいエピソードに、作者の現代小説と同一の流れの…

「行き道」

昨日の酒量 ヱビス350×1 ひきつづき『五年の梅』。2編目の「行き道」も、市井の人が自身の心の歪みと向き合う話。浅草と本所を隔てる隅田川に、男女の心の距離、そしてあったはずの人生と現実との距離感を象徴させている。 夫への愛が尽きた女は、脳卒中で…

『深海の使者』読了

昨日の酒量 ヱビス350×1 『深海の使者』を読み終えた。ドイツ降伏時にUボートに同乗していた日本人士官(といっても本来は技術者)の悲劇や、日本降伏後の各潜水艦の廃棄に至る経過などが大変興味深い。ヒトラー暗殺未遂のエピソードからも、戦争を始めるこ…

同盟選択のあやまり

昨日の酒量 ヱビス350×2、水神人肌燗1合 引き続き『深海の使者』。 空路での日独連絡方法模索のエピソードは、まさに『ベルリン飛行指令』を地で行く話だが、史実では南回りの無着陸(シンガポール=ロードス島)を試みて失敗に終わっていたとは知らなかった…

鹿児島弁

昨日の酒量 ヱビス350×1、キンミヤレモンハイ×1 引き続き『深海の使者』。ドイツから寄贈されるUボートで日本高官が帰国する際の国際電話傍受対策の話が興味深い。 暗号代わりに何と鹿児島弁で早口でしゃべることにしたというものだが、これを傍受して内容を…

閉所の恐怖感

昨日の酒量 休肝日 一覧した際の見やすさを重視して、酒量を頭に書いてみることにした。 さて『深海の使者』を1/3ほど読んだ。第2次大戦中に潜水艦による喜望峰を回ってのドイツ往復を果たした関係者の戦記物で、中にはイタリア軍による欧日空路往還の話もあ…

『乙嫁語り』10巻・11巻読了

しばらく油断していたら単行本が2冊追加となっていたので、Kindleで購入。 スミス君の設定をすっかり忘れていたので、1巻まで戻って復習した。『「中東」の世界史』を読んだばかりでもあったので、あらためて地図を取り出してアンカラとカスピ海沿岸地域の…

『小さな男*静かな声』読了

残念ながら最後まで小さな男を好きになれないままであった。 新しい世界が広がったのは彼にとって良いことだったならいいなと思うが、それまでの20年の小さな積み重ねを捨ててしまったように思えるのは、何とも読後感を微妙なものとしているように思う。風と…

なかばにしてなお

引き続き『小さな男*静かな声』を読み進む。 「静かな声」の新番組がスタートするところまで来たが、うーん、なんとなくストーリーに入り込めない自分がいる。本作では明記されていないものの、例によって下高井戸周辺が舞台のはずで、地域的にも馴染みやす…

『脊梁山脈』読了

『脊梁山脈』を読み終えた。終戦・復員から昭和40年ころまでを舞台とした物語で、『ロゴスの市』などの続く作品群と比較すると、読後感としては少し散らかった印象を受けた。 人生に真摯に向き合うタイプであるはずの主人公によるヒロイン2名の扱いには、ど…

月の夜

『脊梁山脈』冒頭章を読み進む。 戦後モノであることは承知していたが、『卵をめぐる祖父の戦争』『マイケル・K』に続いて、またも戦時食糧難の話から始まる物語であった。 ただ、こちらは戦争が終わっていることもあり、厳しいながらも「月の夜」という風…

『「中東」の世界史』読了

『「中東」の世界史』を読了。 イラクの成り立ちがオスマン帝国中の3州(モスル・バグダード・バスラ)をまとめただけであるとか、『カサブランカ』が戦意高揚映画であったとか、ああそうだったのかという話がたくさんあった。毎章の冒頭で日本との関連性に…

南アから中東へ

昨日で『マイケル・K』を読了。 南ア内戦の背景が頭に入っていないので、いまひとつ中身を理解できないままなのかもしれない。巻末の解説で、マイケルがいわゆるカラードの階層の男性という設定であることが文中で明かされていることを知る。 消えたマイケ…

昆虫食

昨年末から積み残しになっていた『マイケル・K』を読み始め、第1部までを読了。 『卵をめぐる祖父の戦争』に続き、期せずして戦争下の飢餓のストーリーを読むことになった。描写としてはこちらの方がより哲学的で、収穫したカボチャを口にするシーンは食の…