酒精雑記

飲む日も飲まない日も

クイーンの勝ち

『アリー/スター誕生』を観る。

うーん、ちょっと期待値が高すぎたか。邦題のイマイチさからもそこはかとない不安を感じてはいたが、結果として誠に残念な的中具合であった。

レディ・ガガはいい。すごくいい。ガガその人を知るための一作として、それだけでも観る価値はある。

ただリメイクものということでストーリー構成に制限が大きいとは言え、アリーの才能を見出すプロセスに説得力がなくて物語に入り込めない。スーパーの駐車場でアリーの即興の才能を知る前から、ジャックがアリーに対する関心を強く持ちすぎなので、才能への驚きを基にして彼女をデビューに導いていこうとする必然性が希釈されてしまっている。

しかもクライマックスでは人の命を絡めてしまったために、かえって涙を流すわけにはいかなくなってしまったところも、大変に残念である。

ボヘミアン・ラプソディ』のストーリーの不完全燃焼部分の穴を埋めるつもりだったが、かえって大穴が空いてしまった。

ということで、巷の評判どおりに、軍配はクイーンに挙げることとなった。

 

昨夜の酒量 シャンパン×2、ドイツリースリングスパークリング×2、ヱビス350×1/2