酒精雑記

飲む日も飲まない日も

南アから中東へ

昨日で『マイケル・K』を読了。

南ア内戦の背景が頭に入っていないので、いまひとつ中身を理解できないままなのかもしれない。巻末の解説で、マイケルがいわゆるカラードの階層の男性という設定であることが文中で明かされていることを知る。

 消えたマイケルを追憶する医師の独白で2部が終わって幕となるのかと思ったら、3部でもう一度マイケル視点に戻ったのが意外であった。3部ではじめて性的な描写を盛り込んだのはなぜなのだろう。農場潜伏で霊性を得た彼がなんだか急に俗っぽくなったような。

次は、これも12月に買ったままとなっていた『「中東」の世界史』。2日で中程まで読了。

高校の歴史の教科書のような書籍を想像していたが、中東史が過去にどのように扱われてきたのかを俯瞰しつつ、同時期の日本史との比較やこぼれ話などを盛り込む形となっている。予想外ではあったが、なかなか興味深い。

正直なところ、繰り返しとなっている部分も少なくないのだが、何度か同じ点をぐるぐると説明してもらえることで、かえって頭に入りやすいという効果もあるようだ。筆者の大学での授業もこんな感じなのだろうか。知的な脇道が多くて楽しいのだろうなあと等と想像してみる。

 

昨日の酒量 休肝