酒精雑記

飲む日も飲まない日も

密やかな世界の綻び

昨日の酒量 休肝

引き続き『琥珀のまたたき』。琥珀がママときょうだいたちの作り上げた壁の中の密やかな空間に、少しずつ外部からのひび割れが入り込んできた。自転車よろず屋の訪問、ボイラーの死、瑪瑙の外出、ツルハシをなくしたママの嘘、オパールの文通。

少しずつ「救出」の日が近づいてきたようだ。結末を知りたいような、知りたくないような、ざわざわとした心持ちになる小説である。