酒精雑記

飲む日も飲まない日も

『琥珀のまたたき』読了

昨日の酒量 ヱビス500×1、パンペロアニバサリオロック×1、ロイヤルサルートソーダフロート×1

パンペロもロイヤルサルートも、瓶の底に少しだけ残った状態で長らく置きっ放しになっていたものなので、ちょっと風味は落ちていたかも。濃い酒を飲む機会は以前より減ったので飲みきったら酒棚に少し余裕ができそうだ。

さて『琥珀のまたたき』を読み終えた。密やかで、残酷で、切なくて、丁寧で、そしてささやかに幸せがにじみ出す物語。凄い小説を読んだ、という感想以上のことを文章で表現するのはとても難しい。

ところで、ママが自死を選択したのはなぜなのだろうか。ママのポジションからすると、不穏な状況下で帰宅し子ら3人が不在となれば、鬼子母神もかくやという形相で探し出そうとし、来訪者に対しては初代魔犬蹴り殺しに匹敵する暴力を加えるという悲劇が予感されていたので、この展開は意外で、ここだけ胸に落ちなかった。もはや琥珀も含めて3人ともをすでに失ってしまったと誤解した果ての行動ということか。

次は『邂逅の森』。マタギは1人孤独に犬を連れて山に入るのかと思っていたので、冒頭から予想外のダイナミックな展開に驚いた。