『ギフテッド/Gifted』
昨日の酒量 ヱビス350×1
『グラン・トリノ』を観終わった直後に観た。クレイマー×クレイマーな法廷モノだったが、とても良い映画だった。
子役が抜群である上、彼女を養育する叔父クリス・エヴァンスも落ち着いた雰囲気で良い。双方の弁護士も含め、それぞれの立場に忠実なだけで、善悪で二元的に区分していないところも良い。一番のワルが里親夫婦であったのには少々驚いたが、それがバレる過程で隻眼猫のフレッドをからめたシナリオに拍手。この先も皆が幸せに暮らせることを祈りたい。
似た設定の話として『天才スピヴェット』を思い出した。こちらは義祖父ではなく父がカウボーイ(義祖父は祖母の悪口の中にしか出てこないが)。家族を不幸な形で亡くしているというところも重なる。スピヴェットの成長を見守るこちらの映画に対し、『ギフテッド』の天才少女は、叔父と近所のおばちゃんの教育の成果で人間味のある育ち方を最初から経ているという対比が面白い。