酒精雑記

飲む日も飲まない日も

『アルドノア・ゼロ』

昨日の酒量 ヱビス350×1/2、ヴァイツェンビール1本

Amazonビデオで一気に視聴した。嗚呼、ディック短編集は火星の都市を丸ごと奪取するところで中断しているというのに。

半年×2回という長期にわたって視聴してこの顛末では怒りも湧いたであろうことは十分理解できるが、一気に観たためか、それほどの裏切られ感はなかった。願わくば、冒頭で提示された民間人が否応なく巻き込まれて犠牲になるという戦争の緊張感が、最後までぶれることなく維持されていればと思うが、平成末期のアニメとしては、それでも及第点は超えていると評価したい。

いろいろと尻すぼみのそしりは免れないとしても、ヤマト・ガンダムを文化的下敷きとした上で現代のアニメをきちんと作ろうとした意気込みは買ってよいだろう。ハードSF的な考証の厳密さを求めれば粗もあろうが、大きな嘘とそれらしい細部の配分はよく考えられたものとなっているように思う。