酒精雑記

飲む日も飲まない日も

京田という男

昨日の酒量 休肝

帰宅時の電車移動中に『日和山』の続きを読もうとおもったが、文庫本を職場に忘れてしまい、その時間でパ・リーグTVのハイライト動画を観た(いいサービスだ)。

9回裏はライブでradiko観戦しており、無死でランナーが3塁に到達したときには内臓がせり上がるような気分となったが、その後のバックホームアウトの実況には痺れた。この場面はハイライトでもきっちり取り上げられていたので、どんなプレーだったか3回くらい見直して確認した。勢いの死んだゴロを前進守備で押さえた京田が素早く武山に送球。全くロスのない見事な守備だったが、それでもタイミング的にはかなりきわどいプレーである。少しでも隙があったら同点となっていた。その前にも強いショートゴロを捌く姿が取り上げられており、要所の守備で京田が光った試合だったようだ。

無様な敗戦後とは言え、前日試合終了時の京田の態度はプロとして恥ずかしいものであったし、ケガにつながりかねない愚行である(ダイエー杉内を思い出した人も少なくないはず)。しかもあのタイミングでのあの様子は、自分への怒りというよりも、不調だった自軍救援陣や一二塁間をがら空きにしたファースト阿部に対する批判の表現に見えてしまうので、全く褒められたものではない。しかし、その荒れた気持ちを翌日に持ち越さず、批判を封じるだけのプレーを見せたのは立派だ。

今後の京田には、悔しくとも相手をリスペクトする気持ちを持てるだけの成長を期待したいし、チーム全体を自分でリードするだけの余裕を持ってもらいたい。それが攻撃面での調子の波を小さくする道だとも思う。もっとも、負けたときに自分でコントロールできないほどのほとばしる悔しさを感じないような男には、大きな成長を期待しようもない。2年目は守備の向上、今年はIsoDや盗塁成功率の改善が認められている。その努力の跡は顕著だ。まだまだ未熟だが、伸び代の大きさを感じる選手として引き続き応援していきたい。