酒精雑記

飲む日も飲まない日も

『狼たちの午後』

昨日の酒量 ヱビス350×2、ゴッドファーザー×1

初物に弱い中日がなぜか吉田輝星を完全KO。西武戦の黒星3つを日ハムからそのまま取り返すという望外の結果で交流戦をフィニッシュした。追加点の欲しいまさにそのタイミングで、井領→遠藤の連打であっさり1点をもぎ取ったシーンを見て、嬉しいけれどこれが数年前に実現していればなあ・・・という何とも言いがたい感慨を覚えたファンも少なくないだろう。

夜はアル・パチーノ主演の表題作を視聴。予備知識はほとんどなしで見た。ストーリーは、メディアに煽られた凡人の暴走とこれに対峙するネゴシエーターの手練手管を軸に、社会におけるマイノリティの悲哀を思いの外生真面目に描いたところで、あっけない結末に至る。テーマをいろいろ盛り込みすぎて消化不良の感はあるし、正直なところ途中ちょっと眠くなるほど飽きが来た時間帯もあった。しかし、押し込み直後のオフビートなやりとりの中で、予定が狂ってあせりまくりながらも虚勢を張るアル・パチーノの演技は一見の価値がある。冒頭で紹介されるニューヨーク界隈の情景も、70年代の風俗や社会情勢を的確に捉えるものとなっていて楽しい。ソニーの恋人として連れてこられたレオンの表情の純粋さという後半の見所はあるものの、最初の30分に一番美味しいところが詰まっているという、ちょっと不思議な映画であった。