酒精雑記

飲む日も飲まない日も

凡事徹底

昨日の酒量 サッポロ赤星中瓶×2

仕事に追いまくられて酒量の記録もままならぬ間に、中日は今日で4連敗。もちろん力が不足しているのだが、力が足りない中でも首脳陣が打てる手を打ち尽くしているなら、その結果に対しては拍手を贈ることができる。そういう心境になれない試合を見るのは、なかなかファンとして辛いものがある。

今日のヤクルト戦は、出先のお店で7回あたりからTV観戦。店内の客足が引いたタイミングでチャンネルを代えてもらったら、丁度アルモンテが打席に立っていた。ロドリゲスの故障で昇格したアルモンテの起用は、外国人戦力を打線に振り分けるという意味で正しい路線であり、ここで打てずとも、打席を重ねながら外国人野手2人の打線に調子が出るのを待つならそれもまたよしと思ったのもつかの間、凡退したアルモンテの次に藤井が打席に立っている。おいおい藤井はどこを守ってるんだよと思って検索すると、なんとアルモンテはセカンド阿部の代打であった。

その藤井が謎の勝負強さを見せてセンターフェン直の2塁打を放ったが、3塁コーチ奈良原がランナー周平をホームに突入させて敢えなく憤死。周平は鈍足なりに何とか捕手の右側を回り込んでベースタッチしようとする工夫を見せており、やれることはやった(手は届かなかったけど)。問題は、素人が見ても絶対に間に合わないあのタイミングで突入させたコーチの判断だ。2点差という展開で1点を取るために周平の足でギャンブルする意味がどこにあったのだろうか。

サウスポーの呪いのためにベストを尽くしてもなおアンラッキーが続くなら、それはそれで一興だが、打つべき手が後手に回った上に最後が単なる自滅では、楽しみ方を見出しようもない。

大野雄は相変わらずの無援護属性で誠に気の毒だ。4安打の周平を責めることはできないが、この打順での単打4本はさして怖くないことを証明するような試合展開であった。

さて、縁あって、今日は春日井市民球場で東邦石川のHRを生で見ることができた。高校生の中にあって一人飛び抜けた体格のスラッガーは、今大会ファーストスイングでセンターやや右の外野芝生席に先制の2点弾を突き刺した。天性のスラッガーとはこういうことなんだと、素人でも納得できる強烈な打球であった。ちょっと猫背でゴツゴツした武骨な感じには、素浪人が通りがかりさまに一刀で敵を切り捨てるような雰囲気がある。地元のスターだからというわけではないが、こういうタイプを上位で指名し、火力不足の体質を改善していかなければ、ドラゴンズに未来はない。

東邦の相手となって緒戦で散った天白高校も、試合前のウォームアップでは、マスゲームのような歩調の揃ったランニング、一列に並んでのもも上げジャンプ3連発、押しくらまんじゅうのような円陣での雄叫びなど、明らかに力量の異なる相手にひるまない為のありとあらゆる工夫を尽くしていた。結果としてはコールド負けであったが、自分たちができる準備を徹底してから球場に臨んだ姿には、拍手を送りたい。

中日が学ぶべきものは、1試合に賭ける野球小僧たちの心の中にある。