酒精雑記

飲む日も飲まない日も

『ファースト・マン』

昨日の酒量 ヱビス350×1、赤ワイン×2杯

ハーフボトルをまとめ買いしたので、1本飲んでみたくなってしまって開けてみた。ワインは1杯120ml相当で注ぐということで丁度3杯分とれるということのようだ。

1週間以上が経ってしまったが、ライアン・ゴズリング主演の表題作をAmazonで視聴。『ライトスタッフ』とか『カプリコン・1』といった映画が大変に好物なのだが、先行するこうした作品群のいずれとも路線を外して構成された本作もとても気に入った。幼少の娘を失った両親の虚無感がこの映画の最大のテーマであり、その心情とどうにも相容れない(大変に乱暴な)宇宙開発競争に巻き込まれた夫婦の姿が、閉塞感溢れる宇宙船の様子とともに、大変丁寧に描かれている。

ラストシーンで出てくる検疫を終えた後の生涯がどのようなものか知りたくなり、視聴後に調べてみたところ、実際のアームストロング船長は、世間から英雄とまつられることをよしとしない生涯を貫いたようだが、その後も長く連れ添ったかの妻とはある時期に至って離婚に至っている(再婚あり)。最期は心臓手術後の管理のミスで亡くなったとされており、今年に入って、息子の妻(弁護士)が病院に恫喝まがいのメールを送って高額の示談をまとめていたことが明るみに出るというおまけまでついたようだ。

人の一生とはなんとままならないものであることか。