酒精雑記

飲む日も飲まない日も

『コングレス未来学会議』

昨日の酒量 休刊日

日曜夜にSF映画が観たくなり、Amazonビデオで出てきた中で、あまり見覚えがないけれどもひねりのありそうな本作を選択した。

かつて一世を風靡した役者の物語であり『バードマン』を想起させられる(アニメシーンで羽ばたく姿も何となく共通しているように感じた)が、想定以上にディストピアな設定の一作であった。サイケなアニメパートは狂気と歓喜のオンパレードで、その中毒性が高い分、そこから醒めた瞬間の絶望感の深さが際立つという仕組みとなっている。

親子の情愛というメインテーマを描く上でのストーリー展開には未整理な部分も目立つが、経年変化と否応なく向き合うこととなる人の生の物語として、捨てがたい魅力に溢れる映画であった。ただ、休日明け前の気休めに観るには、猥雑な幻覚世界はあまりに重たく、向き合う覚悟を試される映画でもある。