酒精雑記

飲む日も飲まない日も

郡司4打点

昨日の酒量 ヱビス350×1

神宮大会大学の部の決勝で、中日ドラ4の郡司捕手が初回先制のツーランと8回の2点タイムリーで合計4打点の大暴れ。見事優勝を遂げてプロ入りへの花道を飾った。

逆風を突いた初回の左翼席へのHRも凄いのだが、特筆すべきは2-0で迎えた8回の右前2点タイムリーである。長打を狙って振り回すだけではない非凡なバットコントロールの持ち主であることを垣間見せた瞬間であった。

右打者である郡司の外角低めに投じられた縦の変化球は、関西大学のバッテリーからすると、ほんの少しだけ浮いたかもしれないが、ほぼ狙い通りのコースだったはず。彼らが空振りを確信した瞬間、そのボールの軌道をよく見て、とっさにちょこんとあわせて右前に運んだのは、本当に凄いセンスであるし、これが偶然上手くいっただけであったとしても、それがこの大舞台でのとどめの一打になるのであるから、甲子園準優勝・六大学三冠王という経歴にも示されるとおりの、まさに「持っている」野球人と言えよう。王道を経験してきた強者のメンタルを持つ選手の新加入は、残念ながら負け慣れてしまったドラゴンズに新風を吹き込んでくれるはずだ。

もしドラフトが秋期リーグと神宮大会後であったなら、4位では到底取れなかったはず。レギュラーシーズンではダメダメな中日ではあるが、根尾・石川昂弥の抽選だけではなく、昨年の4位での石橋確保といい、今回の郡司の獲得といい、このところのドラフトでの引きの強さ(そしておそらくは中下位指名選手の選択肢の準備の良さ)はなぜか水際立っている。

郡司が4位でとれたのは、おそらくキャッチングに難ありと判断されてことと思われるが、プロで経験を重ねて上達すれば良い。今季もバズーカ加藤の少なからぬ難点に目をつぶって鍛えることを選択できたチームである。加藤と比較すると肩は劣るとしても、大学リーグでは郡司もそれなりに盗塁は刺すことができている。なんと言っても長打力に四球選択眼という得がたい武器を持っている選手である。プロ入り後にパスボール連発ということさえなければ、郡司が1軍で先発マスクをかぶる日は来季前半にも早々にやってくるのではないか。

沖縄キャンプが楽しみだ。