酒精雑記

飲む日も飲まない日も

『ペンギン・ハイウェイ』(映画)

レコ大を横目で見ながら森見登美彦のSF大賞受賞作のアニメを視聴した。既読の原作の字面からはなかなか想像がしにくいあれこれについて、自分がきちんと理解できているのかどうかを確認する目的で観たのだが、まずまずイメージできていたということがわかったのはかえって意外であった。このところの豪雨災害などの記憶に照らしても、「海」の崩壊がもたらすはずの惨事がスルーされていることがどうしても気になってしまう。住宅街にペンギンを出すところから構想された小説ということでもあり、SF大賞という目ではなく、やはりかぐや姫的ファンタジーとして観るべきなのであろう。