酒精雑記

飲む日も飲まない日も

『エターナル・サンシャイン』

タイタニックでは垢抜けなかったケイト嬢と、スパイダーマンではなんとも萌え難い風体だったキルスティン嬢が、いずれも大変魅力的に撮られている日常ファンタジー系SF映画の佳作。

夢だから何でもありでズルいという意見もあるようだが、夢を正しく映像化するとこんな感じだよなと思う。ミシェル・ゴンドリー恐るべし。シリアスなジム・キャリーの演技が見れるという珍品でもあるが、悪夢のさなかには、やっぱりやりすぎ感のしっぽはまろび出てしまっている。やっぱりやりたくなっちゃう(やらせたくなっちゃう?)のであろう。

実のところ、以前にちら見した際の断片的な記憶で、モントークの別荘が波に洗われて消えていく悪夢感が若干のトラウマとなっていた本作。とても重要なシーンである氷の上で寝そべるくだりでは、このあと氷が割れて惨事になって、悲しい別れがトラウマになって・・・という展開だったような気がしてドキドキしたのだが、何とも全くの記憶違いで猛烈にモヤモヤする。一体何の映画と混同していたのだろう?