酒精雑記

飲む日も飲まない日も

年の瀬に

晦日ではあるが、例年以上に年の瀬感の乏しい年の暮れとなった。今年はカレンダー的にはクリスマスで仕事納めとすることも目論めるはずだったのだが、結局のところむしろ世間では御用納めとなった後も仕事の打ち合わせを入れることとなり、昨夕までべったり仕事モードというていたらくであった。

とにもかくにもようやく年内の仕事には区切りを付けたので、今月半ばには購入済みであった新しいノートパソコンへのデータ移行作業をレコ大を見ながら開始した。この十数年はレッツノートを使い続けて来たが、このところなんだか妙にパナソニックは高級ブランド化路線に走っており、欲しい機能(とにかく大きなストレージ)をカスタムで付けようとするとべらぼうな金額となるため、ついに見切りをつけけることとした。

で、BTOメーカーのサイトをさがしまくった結果、LGのgramにSSDを詰めるだけ詰むことに決めた。DVDドライブが別付けとなるのはもはややむを得ずとしても、グレアの画面に耐えられるのかは確証が持てなかったため、先にミニマム構成の1台を家人専用機の何年かぶりのリプレースとして購入。これに反射防止フィルムを貼って試してみたところ、ノングレアのディスプレイと遜色ない状態になることが確認できたため、仕事用のてんこ盛り構成にしてもう1台購入した次第である。

キーボードはカーソルキーの小ささにまだ面食らっているが、おそらくこれは慣れるであろう。ホイールパッドは便利だったので、タッチパッドで似た様な操作(カイラルモーションというそうな)を実現できないか、あれこれ調べてみたがわからず、3本指タッチでマウスホイールを出して連続スクロールする方法で当面は代替してみることにした。大型のパッドが正中からやや右に設置されているので、右手の親指の腹のところがパッドの右上に触れそうでなんだか落ち着かないが、これも慣れるしかなかろう。USB経由で充電できるので、汎用性のないACアダプタをいくつも買わされるというトホホ感から解放されたのは良いことだ。ついにHDDにも別れを告げることとなり、これでPC内で回っているのは冷却ファンだけとなった。バッテリーの持ちも良さげであり、筐体も底面積は若干増えたがその分薄くなり、重量も多分1割程度軽量となったはずで、多少の使い勝手の悪さは、こちらのメリットをとったということで甘受しようと思う。

ついにMSOfficeも2019に更新し、ついでにIMEATOKをPassport版にしてみたので、使い込んだ辞書の引き継ぎもあれこれ苦労せずに済み、ついでにスマホでもATOKを使えるようになった。その分サブスクでずーっと料金が発生するのだが、日本語を使う上での税金と理解することとした。

レコ大開始から始めた旧PCのHDDから外付けSSDへのデータ吸い上げが10数時間経過してようやく終わりそうではある。この乗り換えの手間を考えると、すべてクラウドにデータを預けてしまう誘惑にかられるのだが、仕事のデータをどこからでも読めるところに置くだけの決心は今回も付かないままとなった。

このデータコピー完了を待っている間に、来期の中日の戦力展望などをつれづれにまとめておく。

ライアン小川のヤクルト残留も決まり、新外人追加のサプライズがなければこれで来期の中日の陣容も固まったということになる。与田監督3年目で大型補強せずというのは、球団としてつなぎの監督と考えていることの裏返しとは思われる。

もっとも、ベテラン代打とかつてはホープであったパワーヒッターを1人ずつ獲ったのは、補強のポイントとしてはズレていないし、コスト面でも了解できる範囲である。芽の出てきた若手野手陣にフタをしないという選択をしたのだから、来季は根尾・石川・石垣・岡林らが、即レギュラー奪取とまでは行かずとも、その兆しを十分に示す程度には飛躍を遂げてもらいたいところだ。

捕手では木下が抜け出してアリエルも控えているため、郡司は打棒優先で外野守備もトライしてみてはどうだろうかとも思う。

今年のレギュラー野手陣では、とにもかくにも京田が打てるようになれば大幅に戦力アップが実現できるのだから、頑張ってほしい。秋になってバットを寝かせたスタイルで新境地を開いたように見えるので、何とか2割8分で出塁率3割2分くらいの成績は残せるのではなかろうかと、期待含みで書いておく。

投手陣では、福谷が腰を痛めたりしなければ、大野とともに左右の柱は確立できているので、あとは柳・梅津・勝野・ロドリゲス・清水の5人の中から二桁に近い勝ち星を挙げる投手が2人出てくることが不可欠だ。何となくではあるが、来季は勝野と清水がやってくれるのではないかという予感がしている。

リリーフ陣はスライダーに加えてシュートをモノにした祖父江は来季もある程度計算ができるのではと思われるが、福は今季終盤の様子からすると今季並の活躍を期待するのは酷かもしれない。その分橋本あたりが台頭しないと、手薄な左リリーフの命運を新外国人に目をつぶって託すというおそろしい状況となってしまう。おそらくこのあたりが来季のカギになるのではないか。ライマルが中日にいてくれる来年が久方ぶりの優勝のチャンスであることは間違いないので、今季1軍半であった投手陣の奮起を期待したい。

そして一番のカギはベンチの首脳陣である。三ツ間の一件以上に、昨季のベンチワークではファームで調子を上げた選手の勢いをそのまま1軍の試合に繋いでいくという勇気が欠けた場面が見受けられたのは残念だった。重厚長大な戦力を抱えているわけでもなく、三軍から這い上がってくる選手がいるわけでもない中日は、現有の選手1人1人を丁寧に育てることが必要で、そのためにも、1軍と2軍の間で上手に選手を循環させていくことは不可欠の営みである。この点で与田・伊東コンビが成長を示すことが最大の戦力アップであると思う。2年の熟成期間を経た滋味溢れる采配を期待したい。

最後に12月の酒量について。ついに忘年会なるものが一切ない師走となり、順調に休肝日も12日を重ねた。不要不急の宴会に対する郷愁の念は尽きないものの、そうした習慣から実際には遠ざかり続けると、かねてほどの勢いをもって飲みに行きたいという気持ちが溢れてこないのもまた事実である。新型コロナ禍での体質の変容を淋しくも実感する年の瀬となった。