酒精雑記

飲む日も飲まない日も

ドラフト指名予想

監督人事の報もないままドラフトの朝を迎えた。

地元中日TV枠での立浪氏の扱いを見る限り、来期からの就任は確定路線と想定していたが、まさかの続投もあるのかと思わされたのは、立浪氏に対して、1軍出場登録されつづけてきた武田切りの理由をフロントの構想によるものかという質問が出たためである。準大本営たるCBCなら来季立浪構想が固まっていれば知っているはずであろうし、フロントが来季監督と協議せずに武田を切るはずもないから、当事者たる立浪氏にその質問を当てるはずがない。とすれば立浪氏就任の目は案外ないのだろうか、と思った次第。

昨夜の指名会議にも与田監督が参加したと報じられている。結局10/7に昇格させた石垣に2打席しか与えなかった采配と同様、意図が全く分からないのは何ともストレスフルである。

今春の立浪臨時打撃コーチは全くの愚策で、あれで皆が調子を崩したように思われてならず、立浪氏の就任を諸手を挙げて歓迎しているわけではないのだが、彼の威光で、井端(ヘッド)・吉見or浅尾or阿波野(投手)・和田(打撃)・谷繁(バッテリー)というような首脳陣が見られるなら、立浪政権でもよいかもと思っている。

ドラフト参加が確定した与田監督の続投というある種素直な路線だとすると、来季も野手の起用でもやもやを抱え続けることとなりそう。今のところ、球団としては、驚異のクジ運だけは最後に使い切って政権交代するという非情の選択をしたのだろうと思ってみることにした。うん。

さて、今日のドラフトである。この何年か、結果として中日ファンが1年で最もテンションを上げることができた日となっているので、中日のドラフト戦略について朝のうちに予想してみる。

外野の中堅以上をバッサリ斬ったことからすると、大卒打撃型外野手の上位指名は必須である。とすると、素直に行くなら、打撃型王道を歩んできた慶大正木の単独1位指名が正しい選択肢であろう。動画インタビューでの打撃理論についての語り口も理路整然としていて好感度大である。

 正木を1位で確実に獲った上で、セリーグ5位低迷のメリットを生かし、2位ではブライト両取りといくか、残った投手で行くのかがカギとなる。個人的にはブライトでもよいと思うが、1位2位を野手でいくと、3位指名までの長い折り返しの間に前川か田村の双方が消えている可能性があるし、さすがに投手を3位までに1人も指名せずによいのかということになる。

ということで、希望は1位正木→2位残りの有望投手→3位前川→4位までの短い折り返しで残っていれば田村→5位か6位で愛大安田捕手と隠し球投手というような流れで、振れる打者がとれたらいいなあというのが私の願望である。

しかし投手豊作の今回、正木1位指名の方針なら、昨日の会議で公言して競合を避けるという手があったはず。それをしないというのは、小園クジに参加した上で、はずれたら外れ1位で競合しそうにないブライトを取りに行けばよいとか、なんなら小園を当てた上で2位でブライトもとれるんじゃないか、なんて余計なことを考えているのではないかと不安になる。

層の厚い球団ならこうしたギャンブルもアリだと思うが、結果として小園を外し、正木は残っておらず、まさかの外れ1位でのブライト競合(センターを守れる強打の成長株というのは案外他球団でも高評価されそうだ)で更にクジをはずし、残りの投手から1位指名をせざるをえなくなり、3位までの距離を考えて2位で鵜飼を指名するというような、最悪のパターンもありうるところが怖い。

ここはやはり奇策を講じることなく、多少守備に難があろうと、世代ナンバーワン打者の王道を歩んできた正木を1位指名して左翼の穴を埋め、3位以下でやはり世代ナンバーワンクラスの高卒左強打者をあわせて獲得し、その合間を社会人投手で上手に埋めるのが、今年の最良の選択だと思う。

個人的には、井端氏による頭一つ抜けたスイングだという評を信じて、1位正木2位前川でもよいと思っている。

・・・こんなことを考えてみたが、さてどうなるか。下がったテンションを何とかもちなおして、今夕の朗報を待つこととしたい。