酒精雑記

飲む日も飲まない日も

開幕前夜

いよいよ明日から公式戦。中日はオープン戦を1つ負け越しで終了した。

補強なしで臨む新シーズンは、アリマルがビシエドと並ぶ打線の軸に収まることが大前提であったが、早々にその見通しを失ってしまった。ここがこのチームの最大の問題点である。

岡林の成長がキャンプとオープン戦を通じた野手陣最大の収穫であったが、指の負傷で開幕戦先発出場はほぼ赤信号となった。阿部の復調がもう1つの収穫で、高橋周平の捻挫負傷でこの果実をセカンド先発にはめ込むことになったのは塞翁が馬な感じではある(周平の状態があんまりだったという淋しさはあるが)。

鵜飼は詰まっても外野の頭を越せるだけのパワーがあるという持ち味を十分に発揮しており、第二戦以後はレフト先発が有力である。ここが今季の打線の一番の楽しみとなった。

石川昂弥はノリ打法で迷走しかかったが、ポイントを元に戻したら、入団直後の持ち味をすぐに取り戻したようだ。高校時代に作り上げた一つの形にすぐに戻せるというのは、とてつもなくすごいことである。心配の声が多数上がっているものの、個人的には4月中にも中長距離砲としての才を証明するだろうと楽観している(不安は守備だけだ)。

周平の受傷で新婚石垣が急遽の1軍召集となった。当の石垣は、急に呼ばれたときには頭が真っ白になったというコメントを残したようで、メンタルの準備が甘いなあという印象は否めない(いつでも準備はできてます、と言ってほしかった)。ただ、ここが最大にして最後のチャンスだということは本人も分かっているはず。当面の出番は石川昂やビシエドの守備固めが中心となるはずで、代打での出番の最初の5打席で長打込みの2安打くらいの活躍を見せない限りは、さらなる打席が回ってくることはないという覚悟が必要だ。ファームでは右足がずれてたって打球がフェンスを越えているのだから、型にこだわらず、思い切りよくバットを振ってほしい(ただし外スラだけは手を出さないようにね)。

根尾はまたも謎の星の下の力を発揮し、しぶとく1軍にしがみついた。岡林の負傷もあり、どうやら開幕戦でのライト先発があるやもしれぬ。オープン戦終盤は打率3割超えとは言うものの、ライト前ゴロヒットやセカンド内野安打2本という快打とは言いかねる結果であり、これらがちょっとでもアウトになっていたら数字の見栄えはかなり落ちたはずで、そんなところにも運の良さを感じてしまう。ユーティリティ的控え選手としては有能だが、ファンが見たいのはそんな姿じゃない。言われるほど伸び悩んでいるわけではなく、前年前々年と比較すると少しずつだけれども確実に成長していることは、もう少し評価されてもよいのだが、やはりそろそろさすが競合ドラ1という飛躍的成長を見せて欲しいのである。単打が目立った岡林よりは長打を放つ才能を持っているはずであり、ライバルの怪我での躓きの隙を突いて、想定外の定位置確保となるところを見てみたい。

投手陣では土曜のローテ枠争いに忽然と名乗りを上げた勝野が先行馬岡野を鮮やかに差し切ったのは朗報である。期待の3本柱に勝野、松葉、そして最後の登板で器の違いを示した高橋宏斗という素晴らしいラインナップで当初2カードを戦うことができるのだから、とにもかくにも打線に奮起を促したい。

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