酒精雑記

飲む日も飲まない日も

京田の走塁に痺れた

DeNAに3連敗後、大瀬良・森下の登場するカードで望外の3連勝を得た。両エースの踏ん張り、大島・岡林の躍動、ビシエドの復調気配など、なんとも盛り沢山な3日間であったが、地味な見所として昨日の京田の走塁をあげておきたい。

得点には絡まなかったものの、外野を抜けてもいない単打に終わりそうな当たりで外野守備の油断を突き、1塁を回ったところでスピードを緩めることなく2塁を狙い、余裕をもってセーフとなった。

先のカードでは3塁を狙ったシーンで牧のミラクルな好返球の前に憤死して絶好のチャンスを潰し、ファンからの批判を一身に集めたばかりである。あのとき、京田がセカンドを回った時点でまだ中継の牧への返球の途中であり、しかも牧は深々と外野まで出張っていた。何度見返しても京田の暴走ではなく牧のスーパーファインプレーであり、あのカードの黒星2つは牧1人にやられたものと言って過言ではないのだが、あの悪夢のような記憶がまだまだ鮮明であるはずなのに、守りに入らず、よくぞチャレンジしてセカンドを陥れたものだ。この走塁には痺れた。

勇気があるのか、切り替えが早いのか、はたまた記憶力がひょっとしたらアレなのかは良くわからないが、不調脱却のきっかけは案外こんなワンプレーだったりするので、そろそろ彼も上昇機運なのではないかと密かに期待している(でも8番からは動かさないでね)。