酒精雑記

飲む日も飲まない日も

夢の滑り出し

中日はセ5球団一回り+αの17試合を終えて貯金3。開幕2カードで借金4まで下った時点では全く想像もしなかった夢のような滑り出しである。

大島のバットは4割をうかがう火の噴きっぷりで、OPSも.9台半ばと月間MVP候補筆頭と言ってよさそうだ。この年齢になって過去にないほど活躍するというのは誠に凄いことである。

阿部は得点圏打率.462で打点はリーグトップタイの13打点。ひところの不調は完全にくぐり抜け、なぜ打てているのか自分できちんと理解できているレベルまで、ついに到達したのであろう。周平の怪我からのひょうたんから駒ではあるが、とにもかくにも阿部抜きの4月を想像するとぞっとしてしまう。

木下は安打1本出た後ずっと好調を維持しているので、本当に開幕戦のあの一打がフェアになっていたらもっとすごかったのに、とたらればを言いたくなってしまう。

開幕から怪我をおして出場しつづけてきた岡林は、ここまで17安打を放つ活躍であったが、さすがにそろそろ息切れ状態のようで、きっちり休んで怪我を治すことも成長過程の1つであろう。それにしても失敗なしの4盗塁は特筆すべき数字であり、オープン戦の憤死が無駄ではなかったことを見事に証明したのは凄いことである。

そして石川昂と鵜飼である。おそらく鵜飼は膝の故障癖を抱えているがゆえに、毎試合先発という形では起用していないのだろうが、それでも2人で合計4HR。おそらくシーズンが終わるころには、控えめな期待値としても合計30本くらいに達するのではないか。毎試合、どんな展開でもこの2人が出ていると攻撃中に飽きる場面が全くないので、これが何よりもよいことであると思う。

先の記事で持ち上げた京田は相変わらずやきもきさせてくれるが、8番でクラッチヒッター振りを一応は示せているので、ギリギリ合格点か。ただし送球の不安定さは目をつぶりにくいレベルになりつつあり、たまには石垣を使ってみるというのも手ではないか。

控えメンバーでは、根尾・福留には安打がなく、山下もいまひとつである。石垣はここにきてようやく監督から次代の柱の1人として認知されたようだが、ここまでの5打席で1単打とまだまだ本領を示すには至っていない。巡り合わせ悪く福元は打席に立てずに2軍に逆戻りしたが、代打陣がいささか精彩を欠いているこのタイミングで、2軍9番で無双状態が続いている石岡に(おそらく野球人生最大であり、かつ拾えなければ確実に最後となるであろう)チャンスを与えてほしいところだ。

あとはビシエド君、君が目覚めるだけだ。ここに伸び代を残していることが中日最大の強みだと思うので、そろそろ爆発してほしい。