酒精雑記

飲む日も飲まない日も

ドラフト会議を前に

ドラフト当日である。レギュラーシーズンでBクラスに沈み続けて来た中日のファンとしては、毎年一番アガる日を迎えた。ここ数年は期待のルーキーをクジも含めて引き当ててきたので、ドラフト後もそれなりの満足感が続いて幸せな気分に浸ることができた。

さて、今年である。個人的には、アリエルが退団したことと根尾が投手に転向したことを踏まえると、1位内藤・2位澤井というくらいの大胆な大砲狙いがあってもよいのではと考えていたが、多分球団は1位吉村で行くのだろうと想像していた。しかし昨夕に北谷読谷期待の新星仲地の一本釣りを狙う公言路線へと切り替えたというニュースが入り、大変におどろいた。実のところあまりマークしていなかった選手であり、地方大学リーグの比較的小柄な右腕でパワーピッチャー系でもないというところにも一抹の不安を感じるが、ここはスカウトの眼力を信じるしかなかろう。

仲地が競合するとは思えないので、焦点は2位指名に絞られた。3位の指名順まではかなり距離があるので、ここが勝負のしどころである。中日の補強ポイントからしても、絶対に大砲候補を指名すべきで、内藤・澤井のいずれかが多分残っているはずであるから、どちらかは必ず指名してほしい。

しかしあろうことか、なんと球団は(立浪監督は?)2位での内野手指名方針を明らかにしてしまった。2位で内藤・山田・村松らを狙えると思っていた球団が外れ1位に繰り上げてくる可能性が高まるはずで(阪神が浅野を指名し巨人がクジを外した場合には、多分内藤を持っていくであろう。阪神が外せば松尾のはずでまだ望みは出るかもしれない)、何とも愚策である。あからさまに戦略思考が欠けた対応をされてしまうと、シーズンでの采配計略力についても疑問符が付いてしまい、何とも心配になってしまう。

おそらく球団は私の希望とは異なり、2位でセカンド・ショートを守れそうな三拍子型内野手を指名するのであろう。某所では明大村松開人の特異な打撃スタッツ(大学通算155打数に対して8三振18四球)に注目する声が上がっている。小柄ながら腕っ節が強そうでもあるので、大砲型でないのならせめて村松を指名してほしいところだ。

これ以下の順位で世代ナンバーワンスラッガーに肩を並べるクラスの選手は残っていないはずであるが、2位が村松なら3位では残る大砲候補を必ず1人指名してほしい。そして折り返しの4位では肩の強い高校生捕手、5位6位7位では大社の左腕中継ぎ候補・恵体なロマン砲(村上弟は残っているとよいのだが)・守備型捕手(山下も退団しており2軍の試合成立要員は必須だ)というくらいの指名をして、ようやく2軍のメンツも揃うというところであろうか。

正直なところ今日はイヤな予感しかしないが、さてどうなることやら。