『ものするひと』1~3
一昨日の酒量 uncountable
暑気払いで深夜までハシゴ。さすがに飲み過ぎた。
さて、Amazonが勝手に勧めてきたオカヤイズミの『ものするひと』を一気読みした。冒頭から長嶋有の匂いがするなあと思ったら、あとがきを読むとどうやらお友達ということのようだ。
それにしても「たほいや」とはなんとも懐かしい題材である。あのころのフジテレビ深夜枠は「文学ト云フ事」とか「音楽の正体」とか「完全人体張本」とか、マニアックな番組が目白押しだった。TVをほとんど見なくなって久しいし、夜も12時を過ぎて起きていること自体が滅多になくなった。今も深夜には凝った番組が結構あるのだろうか。現在の生活習慣では、その比較すら難しくなってしまった。
本作は3巻カバーのヨサノの忍び足姿の進行方向が、実は右向きというところが話のキモである。スイッチが入ったらさようならというのは寂しいところだが、その淡さがなかなかよい感じであった。
たまにこういう拾いものが混じっているから自動のおすすめもまるっきり無視するわけにもいかず、何とも面倒な世の中になったものだとあらためて思う。