酒精雑記

飲む日も飲まない日も

プラチナ#3776センチュリー太字

一昨日の酒量 生ビール×1、喜久酔半合、寶剣半合

数年前に超入門用の万年筆としてプラチナ万年筆のプレジール(中字)を購入した。あまり使用せずに寝かしていた時期もあったが、この1年ほどメモ取りのときなどには意識してボールペンではなく万年筆を使ってきた。その甲斐あってかようやく万年筆の使い方に慣れてきたが、高速でメモを取ろうとするとインクのかすれが出ることもあり、またブルーブラック以外に黒でも書いて見たいという欲求もあって、そろそろ2本目をとと考え、今回は思い切ってグレードアップすることとし、同じプラチナの定番シリーズである#3776を購入することとした。

メーカー公式サイトで調べたところ、百貨店に出向けばシリーズの極細から極太まで試し書きができるセットが置いてあるということなので、昨日そのために街中まで出て、文具売り場で15分ほど右から左まで取り替えながら、書き味を試してみた。中字で比較するとプレジールの方が太い。メモ書きなら中字か細軟でもよいかと思ったが、宛名や署名用途にも使うことを考えると中字では少し細すぎるように思えたため、太字を購入した。デザインは定番の金黒の仏壇カラーも悪くなかったが、日常使いにはちょっと重厚すぎるようにも感じたため、より軽快なカラーリングであるロジウムフィニッシュのブラックダイヤモンドを選択した。百貨店で物を買う機会はAmazonの影響でめっきり減っていたが、丁度寝かしていた百貨店商品券があったので、その場で即決して手に入れた。

早速黒インクカートリッジを差し込んでみたが、なかなかインクが出てこないのでちょっと慌てた。よく確認すると奥まで刺さっていなかったようで、何度か確かめたら、ヌルヌルとインクが出てきて書けるようになった。プレジールが初心者向けの逸品とは言え、当然ながら圧倒的価格差の製品であるセンチュリーの方が圧倒的に書きやすい。ただ、ブルーブラックのインクと比べると黒は少し乾きが遅いようで(あるいはさすがに太字のためインクの出る量が多いためか)、書いた後も文字の止めはね部分が光っているので、メモ帳をたたむときには気をつけよう。

しかしながら良筆を用いても生来の悪筆に大きな変化がないのは誠に残念だ。文具店での試し書きに使った紙も、あまりに恥ずかしいので持ち帰ってきた。手書きの量は学生時代と比べると激減しているため、上達が望めないどころか年を追う毎に乱筆が進むばかりであり、しかも恐ろしいほど漢字を思い出せなくなっている。なるべく毎日手で何かを書く習慣を身につけていきたいものだ。