酒精雑記

飲む日も飲まない日も

『未来のミライ』

昨日の酒量 サッポロ黒ラベル瓶1本、臥竜梅他計2合

ヤガラとタチウオの刺身を食べる機会に恵まれ、冷酒が進んでしまった。

TV放映で観た『未来のミライ』。ファンタジーはもとより苦手であり、ひな人形片付け編あたりで猛烈な飽きに襲われるが、曾祖父との国道16号隧道ツーリングで持ち直し、悪夢の東京駅の作り込みにはぐっと惹きつけられた。

映画全体としては、第2子出生時のきょうだいのクライシスとファミリーツリーという2つのテーマを欲張った分、焦点がぼけてしまったのは残念。父方の家系の書き込みが弱いが、そっちにだって小さくも大切な物語があったはず。3世代計7組の夫婦と家庭を網羅するような話に展開していくのかなと、途中で勝手に予想してしまったのがよくなかったか。

トータルで見れば丁寧な作りの良作の部類に入ると思ったのだが、何とも世評は芳しくないようだ。家の造作は人柄を表すものであるがゆえに、その家を建てた夫婦への共感が難しくなってしまったか。あるいは、新興住宅地の庭に植えた樫の木が家族のインデックスとなる必然性が乏しいところも難点となったのかも。