酒精雑記

飲む日も飲まない日も

『秒速5センチメートル』

8/2の酒量 ヱビス350×1、ジンリッキー×1

ボンベイサファイヤとライムジュースで調製。夏はこういうのが進んでしまうからいけない。

『天気の子』の広告やレビューをいろいろなところで眼にするようになった。『君の名は。』は世の話題につられて往時にAmazonで鑑賞したが、自分がすでに年を取り過ぎて素直さを失っていることを否応なく教えられる結果となった。新作についてはどうしたものかと思い、リトマス試験紙的に2007年公開の表題作を視聴したところ、あらためてピュアな感性を失った我が身を思い知らされた。リアルな作画へのこだわりの半分くらいでよいので、人物像と話の筋のそれらしさを大切にしてくれていればなあと思う自分は、魂が細部に宿ると考えてしまうがゆえに、枝葉末節が気になってエンタメの波に乗れきれない損なタイプなのであろう。「でもラッセンが好き!」と心から言えるタイプなら、もう少し楽なのかもしれない。

ともあれ、足が速ければ盗塁が成功するわけではないということと一緒なのかも…などとも思いつつ、映像が流麗であることと情動の醸成との間には以外なほどの距離があるのだということを、あらためて知る結果となった。