『クロワッサンで朝食を』
昨日の酒量 ヱビス中瓶×1.5、ヱビス黒小瓶1/2、澤ノ井大辛口半合
昨夜の神宮は誠に大味な展開だったが、9回に2点差に広げたのが最後に効いたか、ヒロシが無失点で切り抜けてカード3連勝を果たした。先週の5試合を1つ勝ち越しで乗り切って、借金3ながらも4位を何とか固めるところまでは来た。阪神の背中だけは何とか捉えたい。謎の星の下に生まれた清水の運の強さはまだ健在だったようだが、次はさすがに厳しいか。もっともロメロを下げているので、もう1回はチャンスが回ってくるかもしれない。対照的にようやく1軍で起用されはじめた溝脇が有鉤骨骨折で2軍落ち。運がないとはこのことか。しばらく時間のかかるケガなのでとても心配だ。
さて、まとまった移動時間があったためAmazonプライムで見つけておいた短めの映画を鑑賞した。エストニアで母の介護を終えた女性が、パリで孤独に生きるわがままなエストニア出身のマダムの介護役としてパリを訪れるという物語。よーく観ていないと、具体的描写が省略されている部分の話の筋を見落としてしまいそうになる(というか、移動中の注意力散漫で、大切なエピソードの存在をうかつにもスルーしてしまっていたことに、あとで気がついて再生しなおした)。諦念を纏う年齢に入りつつも、なおそれぞれの人生に埋め込まれた大人の恋の密やかな愉しみのありようを、通りすがりにセーヌの対岸から眺めてさせてもらうという映画であった。
仏語については全く無知だが、それでも冒頭で原題が「パリのエストニア人」らしいということはわかった(正確には「パリのエストニア女性」とのこと)。エストニアには靴を脱ぐ習慣があることを私達は知らないわけで、確かにそのくらい馴染みがないから邦題に悩むのはわかる。何よりどんより薄曇りの冬の日が続く映画なので、何かおしゃれな香りをまとわせないと・・・いう大人の事情もあったのであろう。ただ、あの「朝食を」から拝借するくらいなら、せめて「巴里のアメリカ人」に絡めた方がよかったのではないだろうか。