酒精雑記

飲む日も飲まない日も

祝石川昂獲得

昨日の酒量 ヱビス350×1

東邦石川昂は3球団競合となったが、無事中日が指名権を獲得できて本当に何よりだった。誠実さの塊のような人生を歩んできたあの王貞治に、周囲を騙してでも獲得したかったと言わせたのは、石川昂にとって大きな勲章になったように思う。

この王談話によれば、結局のところソフトバンクは当初から佐々木・奥川狙いと思わせての石川昂指名という方針を確定させていたようなので、中日が前日に指名を公言するかどうかに関わらず、石川一本釣りの可能性は皆無であったということになる。楽天は匂わせの陽動作戦だったようだが、中日が事前に公言したことで、外れ1位であわよくばと考えていたが優先順位を繰り上げた球団(オリックス?)や、競合するくらいならばと他に方針変更した球団(ひょっとするとDeNA?)もあったのではと思われるので、公言作戦が奏功したか裏目に出たかは何とも評価が難しい。ただ、中日が奥川をダミーに掲げながら石川昂を指名するというあまりに不義理な姿をギリギリで回避し、奇策を弄さずして堂々正面から石川昂を迎え入れたという意味では、しこりを残さぬ良策だったと思う。

守備面を思うと石川昂も暫くは2軍で土台作りからとなるはずだが、若手有望株が石垣・根尾・石橋そして石川昂と目白押しになってきたことからすると、来季の1軍外国人枠は野手1・投手3として、日本人野手レギュラーの枠を1つ増やした方がよいのではないか。アルモンテの火力は貴重だが、ケガの回復が遅れそうということなら、上で日本人若手を使う方策を考えた方がよいように思う。長年続いた外国人頼みの野手編成からはそろそろ脱却を図る必要がある。石川昂指名成功によって、こうしたことを考えられるようになったのは本当に良いことだ。

さて、2巡目以降で残っていた佐藤・海野という有望2捕手の指名を回避し、他球団にさらわれた時点では、下位で高卒捕手指名という悪手が来るか??と肝を冷やしたが、4位でスラッガータイプの郡司を獲得できるという僥倖に恵まれ、非常に良いバランスのドラフト指名となった。中日の捕手は、大野奨32歳・桂28歳・加藤27歳ときて、次が石橋18歳まで飛んでいたが(除くアリマル)、ここに21歳の郡司が入ったことで、加藤が安定しない場合に石橋に期待がかかりすぎて育成を焦るという可能性が軽減されるという効果があると思う。

下位を見ても、身体能力の高い5位岡林、ノーマーク独自ルートから6位指名の竹内、育成の名大松田の謎キャリアが期待させる伸び代など、味わい深い選択結果となっている。

今年も5位に終わったが、来季は上位復帰を目指せるだけの陣容になったはずであり、春キャンプが本当に楽しみとなった。