酒精雑記

飲む日も飲まない日も

康祐・勝・石岡を使わなかった7月

随分と間があいてしまった。

石岡の支配下登録により、五輪中断前の9連戦で本来手をつけておくべき選手起用については、五輪後のリーグ戦再開の後からようやく順繰りに現実化したのだが、時すでに遅しか。

この間のおよそ20試合で借金は微増で踏みとどまっているとは言え、残り試合が確実に少なくなる中、3位ヤクルトとのゲーム差も縮まるどころか更に開いてしまった。この間にチームの上昇機運を掴むことができなければCS出場は夢のまた夢であることは、最初からわかっていたはずだ。

中断前までの戦術はほぼ従来どおり。エキシビションマッチに入って新戦力のテストに手を付けたが、相手もテストメンバーであり、1軍レベルで通用するかどうか本当の意味でテストできたとは言いがたい。

その中でも伊藤康祐と渡辺勝はしぶとく結果を残し、1軍合流を果たした。

まず康祐が先発出場を果たしたが、初戦に内容の伴わない三振を反復したためか、わずか2試合で見切られてしまった。2試合目は安打こそなかったが、初回の京田出塁後の犠打で電撃先制に見事に関与し、さあこれから馴染んでいくかと思われたが、その後にまともなチャンスはもらえていない。

1軍でもエース級である山口とメルセデスの球にいきなりついていくことは至難の業である。五輪中断前の9連戦で多少でも使ってもらっていれば、1軍レベルをイメージしながらエキシビションの期間を有効に使えたのではないか。

いずれにしても、8月14日から約2週間、打席を1つも与えないようでは、昇格させた意味もないし、当初2試合の7打席与えたこと自体も無駄となってしまう。

空いた2番の座に渡辺勝がかろうじてしがみついている。プロ入り初HRは、なんとバットグリップを少し余したままバンテリンドームライトスタンドにぶち込むという凄い当たりであった。

昨日の2安打もビシエド個人軍において効率よく4点を挙げるために不可欠の活躍だった。今日も0-2と追い込まれてからしぶとく四球を選んで持ち味を見せたようだ。なんとかこのまま定着してほしいと思う。

そして石岡である。日ハム中田の横取りに全く動かなかったことを見ても、この間他に補強のあてがあったようにも思えず、だったらさっさと再昇格させればよかったのにとの思いは尽きない。

00番を背負わせたらその日から1軍に帯同させるかと思ったが、なおも2軍で様子を見るというのも解せない話である。

若い選手には勢いをつけてやってナンボというところがあるはずだ。現体制はそのあたりの機微についてあまりに疎いのではないかしらん。