酒精雑記

飲む日も飲まない日も

渡辺勝の選球眼

3/13 日本酒1合半

3/12 休肝

 

昨夜は完全無中継で1球速報頼みという情報過疎ではあったが、1点ビハインドの9回裏に根尾が右翼線を抜く同点ツーベースを放った。1打席しか与えられない環境の中で成果を出したのは見事だ。早くもう1本ヒットを打ちたかったというコメントにも、1軍定着に向けた必死さが現れている。まだまだ当落線上の立場が続くはずだが、低レベルな争いなれどもOPS.572は京田・福田・遠藤・井領・溝脇を凌ぐ値であり、お情け1軍という立場でなくなってきたのはよいことだ。現時点の京田はまるで打てておらず、攻撃面ではスキだらけである。ショート1本と宣言して入団した根尾が、この千載一遇のチャンスをものにできるかどうか、今日明日のロッテ戦はまさに勝負の打席となるはずだ。

昨日の2軍戦はイレブンの録画で高松・岡林の打席を全打席追うことができた。先日ここで持ち上げた高松は、失点につながるジャックルを犯しており、守備面でまだまだ鍛え上げる必要性がある。1軍昇格は時期尚早か。ただ、投手が良すぎて無安打に終わったものの、打席での振る舞いにあたふたした様子はなく、むやみにボール球に食いついたりせずに四球を選ぶこともできている。タイプ的にポカを無くすのは難しい選手という予感はするが、何とか守備を磨いて早期昇格を勝ち取ってもらいたいところだ。

ルーキー岡林も無安打に終わったが、低い姿勢での1塁への走塁の様子は豹のようにしなやかであり、下馬評どおりの身体能力の高さを感じさせられた。最後の打席で飛び出したレフト方向への強い当たりは、センターの好守に阻まれはしたものの、普通なら長打となるはずの質の良い打球であった。聞くところによると慣れない外野での捕球には少なからぬ難があるようだが、捕った後の肩は素晴らしいとのこと。目の離せない選手の1人として応援していきたい。

さて、しぶとく1軍帯同中の渡辺勝である。一時は荒川道場直伝の1本足の構えを捨てたようにも見えたが、このところの打席を見る限り、王貞治ばりのクラシックスタイルに回帰したようだ。例によって昨日の4打席でも2四球を選び、これで19打席で6四球。OPSは.858となり、ビシエドを上回ってのチーム4位である。打率が.231と低いせいであまり注目されていないが、セイバーの申し子のような堂々たる成績は特筆されるべきであろう。もう少し安打も見たいところだが、選球眼という好不調の波の少ない武器を生かし、出塁型代打枠の1番手としての地位を固めてほしい。