酒精雑記

飲む日も飲まない日も

サウスポーとヤギ

昨日の酒量 休肝

9連戦の緒戦の敵地に若武者清水を送り込んだが、あえなく完敗で連勝もストップした。まだまだ力不足ということなのだが、打線が完封されていては何ともしようがない。HR量産ドームで菅野相手の登板という荷の重さを考えれば(そして浜松興業の算段を考えなければ)、山井がたまたまキレッキレの日であることを神に祈りながら投入するという選択肢はなかったか。

今日は吉見が先発する。ロメロをこのAS前の9連戦で2度投入するには、明日投げさせても中5となってしまう。ロメロは1登板だけとして、ASまではアルモンテを上げるいうことだろうか?何とも謎である。

さて、チャンステーマの件。サウスポーを使うことの違和感は以前からずっと感じていた。偉大なる背番号1のフラミンゴを魔球でキリキリ舞いさせるという歌であり、自軍攻撃時の応援歌にはふさわしくないし、今年から1番を背負った京田や、荒川道場最後の門下生を名乗る渡辺勝が打席に立っているなら、もはやブラックジョークである。

そもそも「お前」呼ばわりがどうかという以前に、「お前が打たなきゃ誰が打つ」と言ってよいのは、(実は次のバッターも打てそうだけどお前にも期待してるよ)と心の中で思える打線を持つチームのファンだけである。チャンテを聞きながら、そうだな平田が打たなきゃな...確かに周平が打たないと次はねえ…と思わずファンが考えてしまう瞬間はなかっただろうか。その意味でも何とも今ひとつだよなあと、個人的には前々から思っていた。

しかし、である。そうはいっても毎試合数千人がスタンドに陣取って、中日の選手を鼓舞するためにこのフレーズを叫んできたという数年にわたる積み重ねは、誠に重いものがある。今更これを自粛しろと言われれば、俺の魂込めた声援を返せと思うだろうし、だったらごちゃごちゃ言わずにバカスカ打ちまくってくれよというのが、最も熱心に応援を続けて来たファンの本音であろう。繰り返し「お前が打てよ、打ってくれ、頼むぞ」と心から叫んできたファンの気持ちがないがしろにする話であることに、全く想いが至らなかったのは、球団として本当に不出来な話である。成績は今ひとつ伴っていないにしても新体制から見えてきた様々な光明を、まるっと帳消しにしてしまうだけの底知れぬヤバさがある。

今日も負けて連敗が始まるようだと、ファンの連れてきたヤギの入場を断ったシカゴ・カブスの逸話並みの呪いがかかってしまうのではないかと、本気で心配になってきた。カブスワールドシリーズに勝てないというハイレベルで呪われたが、今の中日だと「Aクラス入りがあとX年不能」というような恐ろしいことになりそうだ。

今日の吉見の右腕は「サウスポーの呪い」封じという大役を担うこととなってしまった。南無三。