坊主橋本のデビュー
開幕第2戦も初回に先発が打ち込まれ、今度は殴り合いになることもなくあっさりと敗戦に至った。130km半ばの平均球速の吉見であるから、球が浮いては押さえようもない。初回の被弾もさることながら、その後の塩見からの被弾が全くもって無駄であった。チャンスがあるとしてもあと1度限りであろうか。
吉見降板後の新人橋本の初登板も1回3四球とさんざんな出来ではあったが、抜けた球をキノタクが必至に掴んで盗塁を阻止したファインプレーにも助けられ、失点ゼロでベンチに戻れたので、散々な負け試合にも1つ収穫があったことを喜びたい。まさかの坊主頭でのとぼけた表情からはさして固くなっていたようにも見えなかったが、橋本曰くガチガチにあがっていたとのこと。スライダーの制球が大荒れであったが、低めに決まった何球かを見ると、13番伝説を継承できるだけのポテンシャルは感じられた。次回は丸刈り姿が躍動することを期待したい。
打線は山田哲人の大活躍とあまりに対照的であるがゆえに、2番平田の打席の内容の悪さがどうしても目立ってしまうが、1番大島も、山田のファインプレーではあったものの、センター前に抜けようかという当たりだったのにリクエスト不要の完全アウトとなっており、全力で走れるまでの回復に至っていないのではないかと心配になる。本調子でない2人が並んでしまうよりは、2番アルモンテ・3番周平・5番阿部・6番平田という並びで、平田には楽に振らせて復調を待ちたいところだが、1カード終わる前に打順をいじる判断もなかなか難しいか。
与田監督は比較的待つタイプなので、3戦目で打順をいじることはなさそうだが、その分、今日の平田には周囲の雑音を封じるような快打が必要だ。今の状態だと少々荷が重いように思われるが、チームの柱としての意地を見せてほしい。