今日までに36試合を終えた中日は、14勝18敗4分で首位阪神に9ゲーム差の4位。シーズン1/4を消化して借金は4。DeNAほどの決定的破綻は免れているものの、今季の現実的目標はヤクルト広島を押しのけて3位に入り、CSでまさかの下剋上を狙うというところにならざるを得ないか。
投手陣は大野雄の離脱が痛いが、ここまでは先発陣が期待以上の力を発揮しており、6枚目にもロドリゲス・岡野・松葉らが控えている。救援陣も昨年無双の活躍を見せた福と祖父江に綻びは見られるものの、又吉、ヒロシ、橋本らの進化のおかげで絶対的守護神ライマルまで繋ぐことができる層の厚さを示している。
下位低迷の原因はとにもかくにも長打力の欠落であり、平田の不調やアリマルの脱落といった個々の選手の要素はあれども、結局のところは大卒スラッガータイプの上位指名を怠ってきた編成のツケであろう。
若手野手にとっては台頭の大チャンスであったが、石川昂と石垣がともに怪我で機会を掴み損ねてしまった。根尾がミニキャンプで息を吹き返し、どうやらこれで1軍選手としての目鼻が付きつつあるのは唯一の朗報で、あと2-3カードは8番左翼で様子を見るとして、なお調子が維持できるようであれば遊撃に入れて外野の育成枠が新たに1枠できあがるところまで視野に入ってくる。石垣はセカンドの練習を始めているし、これで石川昂がレフトに入れるなら、かなり打線の見栄えが違ってくるのだが、交流戦明けころまではこうした昇格もなかなか難しいところであろう。
現実には当面大きな入れ替えをしないままで行くとしても、ラミレス張りの思い切った打順変更は与田監督には期待できないのであろうか。例えばこんな感じ。
中 大島
一 ビシエド
捕 木下
三 周平
二 阿部
左 福田
遊 京田
右 根尾
P
とにかくビシエド頼みの打線であるからして、2番最強打者のコンセプトの下でOPSの高い4人を上位に集め、5番6番にクラッチヒッターを並べた上で、7番から大島に回るところまではスモールベースボールにも対応できるメンバーとする。このくらいのテコ入れをしてみてもよいと思うのだが。
ちなみに下では土田が打撃面でも急激な成長ぶりを示しており、今の投手陣がピークを維持できている1-2年の間には、こんな打線が見られることを期待したい。
中 岡林
右 根尾
三 石川昂
一 ビシエド
二 周平
捕 石橋
左 石垣
遊 土田
P
代走 高松
代打 山下