酒精雑記

飲む日も飲まない日も

開幕で取り残された男は今日筋肉に何を願う

9回裏、逆転サヨナラHRかと思われたライトフェンスへの菊池の打球には内臓が裏返ったが、9回打ち切り制を念頭においた与田監督の采配がことごとくあたっての開幕戦勝利となった。出場した多くの選手がそれぞれ持ち味を発揮したし、打たれた投手も致命傷を負うところまで行かずにベンチに戻ることが出来た。2時間半で完封されると覚悟した試合だったのに、各自の暖気運転を一通り終えることができた上に勝利も手にできたということで、まさに申し分のない初戦となった。

見所の多い試合であったが、個人的には、得点には絡まなかったものの、大瀬良の左足に当てた滝野の強襲安打とその後の盗塁に痺れた。ファームで時折顔をのぞかせていた謎のミートセンスが今年の1軍開幕戦で見られるとは思ってなかったので嬉しい限りだ。大瀬良の突然の乱調は福留の威圧感が直接の引き金であったが、その伏線として多少なりとも滝野の打球が影響を与えていたのではなかろうか。

チームのムードも良好と思われるが、1人だけ取り残された男がいる。昨日の平田の打席は、大瀬良の沈む球のキレのよさを割り引いても、何とも精彩を欠いていた。今日の試合でも乗り遅れた場合、後をひきそうな予感がしてならない。昨年の「2番の呪い」の再現はごめんだ。

今日の広島先発は久里。柳が安定感を欠いたままシーズン入りしたことを考えると、今日は是非先制したいところだ。昨年の平田と久里とは9打席対戦して2安打2四球。相性は悪くなさそうである。今日は、今年の出囃子の歌詞のごとく、背中に鬼神が宿ってる姿を見せて欲しい。お願いだ。ナイスバルク。