酒精雑記

飲む日も飲まない日も

シーズン終了

今期は最後の最後までヤクルトをアシストし続ける結果となったが、最終戦を快勝で締めたのは悪いことではない。シーズン中盤では援護に恵まれない試合が続いた小笠原も星勘定は負け越しながら規定投球回に到達した。今日も髙松と岡林が安打を放ち、最後は根尾が連続で遊ゴロを捌いてシーズンが終わった。来季は自軍の優勝を決めるシーンで登場してほしいものだ。

さて、来季の展望である。

怪我の間に一回りでかくなった石川昂はフェニックスで快打を放っており、いよいよ来季は主軸としての活躍が期待される。周平を押しのけてサードにどっしり座る姿を見たいものだ。

ファーストビシエドは流出の危機が叫ばれているが、名古屋に馴染んだ家族を置いて福岡に単身赴任する姿はちょっと想像がつかないところではある。ただし釣り上げで大幅な年俸アップが必要になるようなら、球団の経営戦略としては流出もやむなしという姿勢に転ずる可能性はある。アベレージ型の4番ファーストが聖域化することは必ずしもプラスばかりではないだろうが、他に大砲が不在の今抜けられるのは、想像するだに恐ろしい事態であり、なんとか上手に引き留めてもらいたい。

セカンドは来季もレギュラーを固定しにくいポジションになりそうだ。このところは髙松が一番手となりつつあるが、謎のコンタクト能力にさらに磨きが掛かるとしても、ここぞの代走で使いたいということを考えると、打撃型セカンドとして来年こそ石垣に割り込んでもらいたい。今季初ヒットがバンテリンドームの壁に阻まれてHRにならなかったり、前進守備のところにギリギリ取れないフライが挙がってエラーになったりするところに、石垣の「持ってなさ」が目立つこのところの展開であった。阿部が脱落した今季は絶好のチャンスだったはずで、外野とはいえバットの振れる同年代が3人も増える来季は、根尾や髙松の内野起用が増えるはずであり、石垣はかなり厳しい立場に置かれるのではないか。このまま芽が出ないままとなるのは淋しいので、是非奮起してもらいたい。

遊撃京田は、1軍落ちをきっかけに何かをつかんだかと思われたが、10月の打撃成績は低調であった。守備は相変わらず素晴らしいのだが、根尾も一応遊撃をこなせることを証明しており、根尾がもう一皮剥けたら案外危ない立場にあるのかもしれない。ポカは多いものの土田も好守に才気を示しており、ドラフトではさらなる遊撃手も確保済みである。FAも近いことからすると、即戦力先発新人を補強しなかった中日球団が、ショートに穴を持つチームの2-3番手先発投手あたりとトレードを考慮していても不思議ではない。

捕手は木下がいよいよ正捕手としての地位を固めるシーズンになってほしい。石橋の台頭にも期待したいが、肩の調子がいまひとつなのだろうか。郡司は外野コンバートをし損ねたシーズンとなってしまったが、フェニックスでは驚異的な出塁率を叩きだしている。どこでもいいので先発ポジションを奪ってほしい。今季のドラフトで打撃型の外野が渋滞気味となってきたので、できることならセカンドを守ってもらえないだろうかなんて妄想している。

外野は岡林が大島を押しのけるくらいにならないと、チームの浮上はなさそうだ。右翼に岡林を置くことになりそうだが、できればもっと長打のある選手に守らせたいポジションである。ブライト・鵜飼のいずれかが開幕からレギュラーを奪取できればよいのだが、そうは簡単ではないだろう。レフトが新人、ライトが新外国人というはまり具合になることが理想だが、当面は頭の痛い状態が続きそうだ。

キャンプが始まればまた現実に引き戻されるだろうが、今は夢を語っても許されるだろう。来季開幕戦はこんな打線が組めることを期待したい。

岡林(8)・石川昂(5)・新外国人(9)・ビシエド(3)・鵜飼(7)・石垣(4)・木下(2)・根尾(6)・柳(1)