酒精雑記

飲む日も飲まない日も

10月のふりかえり

今年もあと2ヶ月足らずとなった。

10月の休肝日は13日。遠来の知人夫婦を地元でハシゴでもてなしたりしたわりには、飲まない日もきっちり確保した。急逝した親しい同級の友人を偲ぶ会で献杯するという、言い尽くしがたい気持ちの一席もあった。

読書は1冊も読了せずという低調振りであるが、その分近県の低山登山や海浜でのキャンプ、近郊の植物園までの里山ハイキングと、外で身体を動かした1ヶ月となった。

映画は3本。

「ククルスドアンの島」はTV版での作画崩壊で有名なあのエピソードを意地で作り直した一作。エピソードの細部(連邦の作戦のあり方とかね)に破綻はあるが、今の技術でファーストガンダムを描いてほしいというオールドファンの夢を存分に叶える一作ではあった。ブライトがいい人になりすぎではあったが、たまにはこんな人情味を見せる場面があっても悪くはないか。

「昼下がりの甘いパイ」は、映画というよりは米国版2時間ホームドラマといった作りのラブストーリーで、アマプラなかりせば目にふれることもないであろう一作だが、配偶者を亡くした男女のリスタートの話としては悪くなかった。店舗の建築が一向に進まない点はご愛敬として、邦題のセンスのなさはなんとかならないものか。

ホテルローヤル」は既読小説の映画化であったが、こんな筋だったっけと読み返すと、原作の筋に相当に忠実な作りとなっていて、自分の記憶の風化ぶりに驚いた。一番違っているのが主人公のキャラクターで、演出上でも主役に対する遠慮があったのかしらんと思えてしまうところは残念だった。伊藤沙莉が最高に良かった分、波瑠が割を食った感じか。

さて、中日のストーブリーグの様子はなんともハラハラドキドキである。ドラフトでは素材型大砲の指名ができなかった点は残念だが、昨年とニコイチでとらえれば、野手はまずまず揃ってきたとは言えそうだ。問題は左の中継ぎと捕手の頭数である。アリマルを引き留め損ね、山下を切り、ついでに桂まで切った上に石橋が手術となった。桂が野球ができないほど故障しているならやむを得ないのだが、トライアウトに出るくらいなのだから、ファーム試合成立要員としての用には十分足りるくらいのコンディションは維持されているはず。育成でも捕手をとらないままであったからには、桂再契約か松井雅人の出戻りのいずれかを真剣に検討する必要があるだろう(編成の知恵のなさが露呈するので本当に恥ずかしいのだが、背に腹は代えられない)。

フェニックスでは鵜飼が大砲登竜門をくぐる6HRを放ったが、直後に怪我のために閉幕をまたずに帰名を余儀なくされた。体調さえ万全ならば、来期は本当に楽しみなのだが、今年と同様に怪我で戦線を離脱する時間が長いようだと、いよいよ火力の補強なしで来期を過ごすこととなってしまう。何とも心配だ。

コーチ陣の全貌もはっきりせず、京田のトレードも難航中のようで(替えるなら左中継ぎでだぶついている選手だろうと思うのだが、DeNAの捕手を狙っているようでは・・・)、フロントサイドの切れの悪さがなんともはやである。

中日という球団名の歴史には誇りを持ちたいのだが、こんな状態が続くと、興和あたりが買収してくれないものかと、半ば本気で感じざるをえなくなってしまう。

水面下ではきっちりやってましたよというところを、来るべき新外国人&コーチ人事の発表の際に示してほしいものだが、さてはて。