酒精雑記

飲む日も飲まない日も

石垣プロ初安打

昨日の酒量 生ビール×2、赤ワインボトル2/5

昨夜は親族での暑気払い。序盤のみラジオ中継を聞いたが、その後の試合展開は出場成績からの棋譜読みで確認した。京田4安打で大活躍かと思いきや、タイムリー2ベースまでで記録が途絶えており、???と思って確認すると、京田が3塁を欲張って憤死したことを知る。嗚呼。

このシーン、youtubeにはライトスタンドからとレフトスタンドからのファン撮影の動画が2本上がっている。ライト側からの画像では、3塁ベースコーチがかすかにうつっているが、どんなジェスチャーをしたのかまではよく見えない(両手を挙げて呼び込んでいるように見えなくもない?)。それにしても、打球は右中間。1塁から2塁を回るところで外野手の捕球状態は京田本人でも確認できたはずだし、そもそも試合展開からすれば、3塁を欲張る理由はどこにもない。京田の身体能力の高さは折り紙付きであり、毎年少しずつきちんと課題をこなしてきているだけに、この「内野の藤井さん」というなんとも残念なポジションは早々に返上してほしい。

こんな無残な結末を迎えてしまったので話題としてもやや霞んでしまったが、石垣が3年目で1軍初ヒットを放った。レフトスタンドからのすばらしいアングルの動画がyoutubeに上がっていたので、この打席をじっくりと堪能することができた。当たりそのものはそれほど良くはなく、打球が上がらないという石垣が抱える課題を示すような打席であったが、それでも代打1打席で三塁線を破っての長打という結果を出したというのはとても良いことだ。しかも出会い頭の1本ではなく、2-2から外角スライダーをカットしてからの甘く入ったスライダーを見逃さず、力で振り抜いたというところが本当に素晴らしい。1年目の3打席3三振の際の打席での所作の未熟さは、完全に過去のものとなっている。直前の石橋が注文通りに外のスライダーで手玉に取られていることと比べても、さすが3年目という落ち着いた打席であった。

昨日で今期ワーストの借金を抱えることとなったチームである。残る試合は若手の飛躍のための機会として最大限活用すべきだ。首脳陣は、石橋も石垣もスタメンで起用することで、来季に向けたビジョンをファンに示してほしい。

選手枠の謎

昨日の酒量 uncountable

昨夜は宴会のため試合の流れをリアルタイムで追うことはもともとできなかったのだが、夕方に公示を開いたところ、三ツ俣が昇格していた時点で試合の勝敗に対する興味まで失ってしまった。

三ツ俣は良い選手であり、8月のファームOPSは.777、8/17まで14試合連続安打と絶好調だ。中日野手陣の中ではという留保付きだが一応若手であり、ここでチャンスを与えたこと自体に問題はない。しかし首脳陣は同じ役割の枠にいるはずの亀澤を1軍に残したまま、三ツ俣を上げてしまった。現在の代打陣のふがいなさは明らかであり、三ツ俣昇格で浮いた亀澤の枠は代打専枠として活用すべきである。石川駿は現在ウリーグ打率・出塁率長打率トップを走っている(OPS.822)。年齢的に構想外というなら、井領や阿部も同様だ。なぜ石川駿を干したままなのだろう?

チームの将来像を見据えた編成方針が見えてこないので、そろそろ応援する気力も萎えてきたというのが正直な気持ちである。死球負傷で遅れて降格となった平田の代役で石垣が上がってくるのが、気力の最後の砦となってしまった。もう少し良い形で昇格させてあげたかったが、石垣にはシーズン終了まで上にいられるよう頑張ってほしい。

Fire10HDの交換

昨日の酒量 休肝

昨日は久方ぶりの節制の日となった。今日明日と夜に宴会が入っているためセーブしただけで、特に自慢にもならないのだが。

さて、先月のAmazon特売日に購入したFire10HDは、動画や音楽を再生した際にスピーカーから常にホワイトノイズ(シャーという音)が出るという症状があったので、交換手続をとった。サイトで手続を開始した際、返品不可まであと1日まで迫っていたことを知り、冷や汗をかいた。

サイトだけでは返品手続が完結せず、サポートと一度やりとりが必要ということで、電話番号を指定してクリックするとすぐに指定番号に着信があった。各種サポートに電話して良い感情をもったことはほとんどないが、すぐにつながったのは好印象。電話でのやりとりも、まどろっこしいやりとりが少々あったにはあったが、これは自分がせっかちなだけであって、所定の手順を踏み工場出荷時に戻してもなお症状があることを確認できた時点で、交換に応じてもらうことができた。

明らかにメカの問題だったので、同様にクレームがいくつかすでに出ているのではないかと思ったが、サポートさんによると、この症状についてはレスポンスをもらったことがないようだとのこと。稀なる外れを引いたということのようだが、ギリギリ返品の機会を逃さなかったことをラッキーと考えよう。

箱の類いは即座に廃棄するタイプなので返送の梱包をどうしようかと考えているうちに、新しいものが届いたのでその箱にそのまま入れて着払いで返送することができ、手間無しであった。

交換品はきれいな音がスピーカーから出るので、まずは独り映画専用機として使えそうだ。当初の目論見通りPDFビューワーとして使えるかどうかは、閲覧ソフトとしてどれを選択するのか検討しきれておらず、いましばらくの課題となっている。

 

『OUT』(上)・(下)

昨日の酒量 ヱビス350×1本半、モヒート×1、香の森ジンリッキー×1

明日の予告当番は大野雄。山本拓は落とさずに友永が降格となった。残り試合数からしても、友永はこれで来季の構想からは完全に外れたということなのだろう。根尾と伊藤康がそろって右肘を痛めて2軍の戦列を離れたとの報は大変に残念だ。友永と交代するなら伊藤康が最右翼だと思っていたが、代打専でもよいなら石川駿、守備も考慮するなら渡辺勝というところか。特に石川駿は年初でチャンスを掴み損ねた後は、下でずっと好調をキープしているのに干された格好となっているので、ラストチャンスをあげてほしいところだ。

さて、お盆の間に桐野夏生の表題作上下2巻を通読した。お弁当パートの面々による死体処理稼業のブラック愉快な太腕繁盛記的な話を想像していたが、全然違っていた。

前半はよく出来た倒叙ミステリで、後半はキレた中年男女の痛い偏愛の物語となり(「痛い」はイタいじゃなくて本当に痛いヤツ)、最後にはダークヒロインの誕生を見届けることができるという盛り沢山な小説であった。初動で頑張った警察があんまりにも尻すぼみなのはご愛敬だが、誤認された男が変態的執念でヒロインらを追い詰めていく過程がスリリングでよい。

あえて無能に描かれた登場人物から順番に殺されていくところは、ジュラシックパークで最初にトイレごと喰われてしまう弁護士を見たときの「罪悪感とない交ぜになったすっきり感」につながるところがあるかも。何とまあ不道徳な小説であることよ。

『シングル・セル』

昨日の酒量 ヱビス350×1、某地ビール1/2瓶

ファームが長期遠征中のためか、野手の入れ替えがないままの試合が続いており、神宮の結果についての関心が薄れつつあることは否めない。イレブンの中継も1週間お休みということもあって、録画から星陵奥川の全投球を早送りで見てみたりという日中であった。とてつもなく凄い投手だが、これ以上投げたら今がピークだったということになりかねないので、中日の指名予定云々はさておき、今日は登板させないで欲しいと切に願う。

さて、『錦繍』を読んで連想した増田みず子の『シングル・セル』を読み返したくなり、お盆の実家の書棚を探すとまだ残してあったので『星宿海への道』と並行して再読した。実家の書棚の数冊隣には『錦繍』の単行本が鎮座しており、果たして『錦繍』は今回が再読だったのか初見だったのかというモヤモヤに、思わぬ形でケリがつく結果となった。当時もそれほど印象に残らなかったということなのだろうか?

読了後の感想や印象は曖昧で変容するものではある。情けなくも、ストーリーさえ形を変えてしまうことすら稀でなかったりする。稜子の告白は全体が手紙であったはずと思い込んでいたが、深夜の長き問わず語りとして明かされたものであって、本当と嘘が半分半分のくだりだけが手紙であった。

かかる思い違いはあったが、本書は、最後の数行で人は甘苦い体験を経て孤独から一歩前に踏み出すことができることをさらりと示しているところが、再読してみてとても良いと思えた。これはかつての読後感と一致しているはずだが、長年の酒精のせせらぎに洗われた大脳皮質に質問してみてもまるで自信がなかったりする。

 

『星宿海への道』

昨日の酒量 ヱビス350×1/2、軽井沢ビール黒350×1

やはり黒ビールは唐揚げと相性がよいことを確認できた夕食となった。

お盆は仕事をしながらも夕方からは自宅でのんびりできているので、読書が進んで快適だ。数日前に読み終えたのは宮本輝の表題作。中国内陸奥地で自転車で消えた兄の不在を巡るストーリー。少年期の生活ぶりの描写が秀逸で、大阪の濁った運河とこの筆者の相性の良さを再確認した。主人公の1人である女性の実業家の義父の大人っぽさも良い。

女性と兄とが一線を越えてつきあい始めた経緯はどこかで明かされることを期待したが、最後の方で兄の重要な性癖とともに駆け足で示唆されるに留まった点はちょっと物足りないが、あえて余白を残したとも言えよう。人によっては風呂敷を広げたままで閉じていないことを欠点とする向きもあろうが、結末まで兄が消えた謎は明かされないままとなることは予感できていたのでこの点も違和感はない。

ただ、小説中に偶然を配置することはおかしくないとしても、その偶然が感動のポイントとされてしまうといささか興醒めではある。違う場所であっても、そこから見える光景がその人にとっての「星宿海」として解釈できるものであれば十分であったはず。展望台の一致をあえてもってきたところだけが、この良作中の唯一の難点としてどうしてもひっかかってしまった。

『バッド・ジーニアス』

昨日の酒量 プレミアムモルツエール350×1/2、水神半合

試験でズルする映画というと、なつかしのザ・カンニングを思い出す。あの映画でバカロレアという言葉を知った日本人は少なくないだろう。この映画からの連想で、あの手この手のばかばかしい手口でカンニングを試みるコメディだろうと思い込んで標題作を視聴したところ、意外や意外、シリアス&ダークな物語であった。

冒頭から1時間半くらいまでは少々間延びした展開もあったが、タイを旅立ちシドニー編に入ったあたりからグッとスリリングになる。地下鉄まで追ってくる試験官の執拗さも楽しい。リンが正直な心を取り戻した後のバンクの人生は描かれていないが、リンが提案された悪事に協力したとき以上に悲惨きわまりないものとなるはず。良き友人がダークサイドに落ちてしまったのは、結局リンのせいである。

そのため視聴後のカタルシスは全く得られないのだが、この映画が心に残すモヤモヤはそれほど悪いものではない。

 

 

友永の2三振と来季の外野陣

昨日の酒量 クラフトビールグラス×1、天寶一・自然郷・阿櫻各半合、モヒート×1、PunkIPA×1

立ち食い鮨を相方とつまみながら酒が進んだ。2軒目は軽めにしたが、こうやって全量を書いて並べてみると、盆休みの弛緩期からそろそろ節制のタームに入らねばなあと思う。

さて昨夜の平田死球交代で千載一遇のチャンスを掴んだ友永の残した結果は、2打席2三振というあっけないもので、3打席目には代打を送られてしまった。2度の打席だけは録画を見返してみたが、川上・谷繁の解説を聞くまでもなく、大卒社会人5年目28歳であの内容では、昨日の時点で来期の構想から外れてもやむを得ないであろうし、ファンとしても、残る打席は若手に与えてもらいたいと思う。中堅層にラストチャンスをということであれば、友永よりも石川駿と杉山であろう。

今年5月の昇格の機会に定着を掴み損ねた際には、もう1軍で友永を見ることはないだろうと思っていたが、7月にファームで打ちまくって打率.308・OPS.761と結果を出し、今回の再昇格を勝ち得たのは立派であった。しかし、その粘りと勢いを1軍の打席の中では全く感じられないままとなってしまった。

小兵の割にはパンチ力があるとは言え、5年間のファームでの友永のHRはわずかに5本。今の中日の外野に必要なのはスラッガーとして伸びる可能性のある選手だ。伊藤康・渡辺・滝野・武田といった、友永より年下の選手もHRを打ちまくるタイプではなさそうが、こうした若手選手と特性がかぶる分、より一層友永の居場所が見当たらないということになってしまう。

石垣の内野守備も捨てがたい光を放っており、レフトコンバートは少々もったいない。こちらもコンバートを前提とした上ではあるが、体格的に唯一のスラッガー外野手候補者であったはずの石岡も、このタイミングで再度のヘルニア手術を受けたようで、いよいよ日本人スラッガーの期待をかけられる外野手が見当たらなくなってしまった。

強いチームを作るには、チャンスを掴みきれなかった中堅選手を、これからチャンスを掴むかもしれない若手に入れ替えて、チーム力アップの可能性を探ることがどうしても必要だ。高卒か大卒の世代ナンバーワンレベルのスラッガータイプの上位指名と、諸々難はあれど体格に優れた大砲成長株の下位指名が、今秋のドラフトでは必須となるはず。

首脳陣は、16日の公示の内容によって、来季の編成を見据えた育成に舵を切ったことをはっきりと示すべきであろう。

 

バント失敗×3の愚行

昨日の酒量 スパークリングワイン1/2本

昨日の阪神戦は壮絶な譲り合いの結果0-0のスコアレスドローで終わった。大野はさすがの投球をみせたが勝ち星に恵まれず。1点入れば勝ちが見える7回8回。ワンポイント起用の藤嶋が陽川を三球三振に切って取った熱投を挟んで、攻撃陣がバント失敗を3つも重ねてしまっては、野球の神から見放されても仕方あるまい。

7回1死1塁で京田のバントは捕手梅野の目の前。青柳はフィールディングに難ありとのことだが、捕手に取らせてしまっては何ともならない。

続く加藤の2アウトからのバント→捕ゴロアウトは一体何だったのか?サインミスなら前日の走者アルモンテのアウトカウント勘違いを笑えないということになるし、そのままバントした加藤も加藤だ。サインミスではなくギャンブルセイフティバントだとすれば、青柳に取らせるところに転がさなくてどうするの、ということになる。全く謎だ。

8回はあろうことか亀澤がバント失敗後のバントでまさかの空振り。そしてスリーバント企図時にはクソボールに当てにいってファイルというあんまりなプレーであった。

大胆な入れ替えが必要と書いたばかりだったが、試合前には武山と石橋が入れ替えとなった。カード途中のこの人事異動を見る限り、首脳陣も来季を見据えた問題意識を持っていないわけでもないようだ。昨夜のアルモンテ負傷は想定外だったが、結果として伊藤康を昇格させる枠が空いたことも事実だ。亀澤も下位で小技を期待されるポジションであれでは、懲罰降格となってもやむをえないだろう。京田が復帰できているし、友永の枠に三ツ俣をはめるという手もあるのだから、石垣を上げることも可能のはず。

台風襲来で明日の西日本は新幹線も飛行機も混乱が予想されている。タマスタから呼び戻すなら今日だ。

先発野手陣の年齢構成が高すぎる件

昨日の酒量 ヱビス350×1、サッポロ生ビール×1、スパークリングワイングラス×2、日本酒半合、レモンサワー×1

昼は実家に立ち寄り親族で寿司をつまむ。夜は若い店主の天麩羅屋でとうもろこしかきあげなどをつまみつつ、相方と飲む。なんやかんやでトータルでは結構飲んでしまった。

昨日は梅津がバックに支えられながら初登板初先発初勝利を挙げた。立ち上がりの制球難を救う加藤のバズーカ発射での盗塁阻止が素晴らしかった。福田もグラブの下を抜ける安打を許した場面もあったが、お釣りが戻るレベルの打棒を見せたからよしとしよう。京田の代役となった直倫も攻守に大活躍で、チームを活性化している。投打がかみあった素晴らしい勝利であった。

しかしながら、周平と京田を欠いた昨日の先発野手陣では、レギュラーを固めるには至らない加藤の27歳が最年少。次に若い選手は今年ようやく台頭した阿部の29歳。あとは両外人を含めても全員が30台だ。ケガの若手をベテランがカバーしているフェーズであるからやむを得ないのだが、若手レギュラーが空けた穴を伸び代の大きな期待の新人ががんばって埋めていくというサイクルがなければ、強いチームになることは期待できないはず。

若手投手陣の充実ぶりを見ると、投手力は3年後くらいまでに一度ピークを迎えることができそうなので、そこに間に合うような野手の編成を真剣に考える必要がある。今のままだと投手王国がいよいよ立ち上がったという時期を迎えても、大島・平田は下降線かつ若手野手の育成も追いついていないがゆえに、チーム成績は依然として低迷したままで終わってしまうという、おそろしいシナリオがちらついてしまう。

昨日の勝利は素晴らしいものだった。それは否定しない。将来が嘱望される新人の船出のために、ベテランの力に頼るべき試合もある。しかしもはやAクラス入りは絶望的である中、ベテランの活躍で勝利を挙げても次の展望は開けてこない。

上げるべき選手が見当たらなかった昨季までであればともかく、今季のファームでは25歳以下の野手陣も充実してきている。石橋、石垣、伊藤康、渡辺勝。このあたりの選手はすでに相応の準備ができてるし、各自が今オフにクリアすべき課題を確認する意味でも、残りの30数試合に放り込んで大観衆の前でガンガン使っておくべきだ。CS争いに完全決着がついてからのお試し数試合だけでは、あまりに遅すぎる。

次のカードからは、アルモンテ→ライマルで外野先発枠を1つ空けた上での、亀澤→石垣、藤井→伊藤康、武山→石橋、友永→渡辺勝というくらいの大胆な配置換えを期待したい。